ちょこっと山歩き

山が大好きな30オトコの思い出登山日記です
が・・・ひとりごとはもっぱら「食」のコト

【4日目】北アルプス大縦走 ~烏帽子岳から剱岳へ~

2010-01-19 00:43:57 | 北アルプスの山
2003年7月29日

雲ノ平キャンプ地 === 薬師沢小屋 === 太郎平小屋 === 薬師峠キャンプ場

3時起床。相変わらず朝は早い。そして、眠い。4日目だ。
いよいよ今山行も中盤戦に突入だ!次に目指すは薬師岳。

今日は雲ノ平と薬師岳とを隔てる黒部の深い峡谷を横切って薬師峠までの行程。
下って、また登るという嫌なパターンである。

4時45分、2日間お世話になった雲ノ平キャンプ地を出発。
天気は下り坂のようす。あたりはガスで覆われ、
朝のうちは時より小雨もぱらついた。

雲ノ平のキャンプ地から約2時間は雲ノ平の平らな木道歩きだ。
とっても快適。歩きやすいったらありゃしない!
天気がよければもっと最高な木道歩きを楽しめたのだろうけれど。。

しか~し!楽あれば苦あり。
とはこういうものか、地獄はこの木道の末端から始まった。

木道が消えたと思うと、今度は一気に急坂に。

まったく…。平らな木道なんてどうでもいいから、
少しずつ下っていけばいいものを自然はそうは甘くない。

ここから薬師沢小屋へ一気に下る。


薬師沢出合の吊り橋にて

この坂がまぁなんとも滑りやすい下り坂なのだ。
枕よりもでかい岩がルートを埋め尽くしていて、
そのどれもが湿っていたりしてツルッツル滑る。

3人ともどもこれにはさすがにまいった。
ひとり一回以上はコケタ気がする…。

あとになって聞かされた話だが、
この急坂でKouさんはあるものを感じたらしい。
そんなKouさんの文を途中からだが引用てみよう。

「・・・僕はその下り坂で、初めて山に抱かれていると思った。
一つ一つの岩が大きくて岩から岩へ降りていくのがやっとだった。
しかも日が当たらないところで岩にはふか緑の苔が生えていた。
滑りやすい足元に四苦八苦しながらあるとき、ふと足元から目を移した。
ずーと下のほう今見える森の奥までを見てみた。
まだまだ続く黒と茶色とふか緑の世界に吸い込まれる感じ。
木々の一本一本、苔のひとつ一つがなんとなく生きていて、
生きている世界の中で自分も生きているという感じ。
大きな何かの中でこちょこちょ動いている自分というのをなんとなく感じた。
大きな何かって、世界とか地球とか、山とか大地とか
僕の持っている言葉には表せない何かを感じた。
孫悟空がいくらがんばっても三蔵法師の手の上にいたときのような感じ。
確かにあの時僕は、生かしてもらっていた。今もだけど。」

と、こんなことまで感じさせてくれる急坂。


吊り橋より奥ノ廊下

9時30分薬師沢小屋に到着。ここにて大休止&ランチタイム!
登山客以外にも小屋の周りでは岩魚を狙う釣り人なんかもけっこういる。

ここって国立公園ですよね?はたして釣りなんてしていいのだろうか?


薬師沢小屋前にて昼ご飯

10時35分再び出発。ここからはまた木道が復活だ。
もちろんずっと木道っていうわけじゃなくて現れては消え消えては現れる感じ。
歩きやすい。急な上りもほとんどない。
3人でいろんな話しをしながらのんびり歩いた。

途中、地図上にトリカブトって書いてあったから探してみたけど、
どれがトリカブトなんだか全然わからなかった。


カベッケヶ原途中で小休止

疲れたことは疲れたけどスムーズに太郎平小屋に到着。12時28分。
そこから15分ほど歩いて今日のキャンプ地、薬師峠キャンプ場へ。

13時着。まだまだ時間は早いのでのんびりと過ごす。
なんとか天気は持ちこたえてくれていた。

夕方、外で夕飯を作って、食べて、就寝!
ちなみにガーリックバターたっぷりのカレー。
不思議な味のカレーになった。でも、おいしかった。


朝:卵雑炊・鮭フレーク / 昼:とんこつラーメン / 夜:きのこカレー


【5日目】に続く


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