ちょこっと山歩き

山が大好きな30オトコの思い出登山日記です
が・・・ひとりごとはもっぱら「食」のコト

【3日目】槍ヶ岳で秋の吹雪に見舞われて

2010-12-17 17:26:00 | 北アルプスの山
2006年10月7日

徳沢 === 横尾 === 一ノ俣 === 槍沢ロッジ === ババ平
=== 大曲 === グリーンバンド === 槍ヶ岳山荘

3:30起床。5:10出発。横尾まではヘッドランプ行動である。
一番に徳沢を出たものの、途中、ヘルメットをザックにぶら下げたクライマーと思しき数人に抜かれる。

6:00横尾着。10℃。やっと明るくなってきた。雲の隙間から日の光が。
今日は雨は降りそうもない。と、自分に言い聞かせる…

15分ほど休んで一ノ俣へ。良いペース。40分ほどで到着。
休んでいたおじさんの話によると2日3日前にここで熊が出たらしい。
ここで熊に遭遇した話は前にもどこかで聞いたことがある。
一ノ俣周辺はよく熊が出るみたいだ。

よし、熊には気をつけよう!ということで、Ryoがカーベルを取り出した。
計画書には書いてなかったのに、用意周到。


出迎えてくれた秋の虹

7:40槍沢ロッジ着。なんと、なんと、なんと、
休憩中に怖れていた雨が降り出してきた。カガ゛ガーン!!

でも、晴れ間も見えている。まだ霧雨。止むことを切に願って槍沢ロッジを出発。
出発早々、綺麗な虹が私たちを出迎えてくれる。
ちなみに、山に登っていると、虹が自分よりも下に見えることがある。
下界ではほとんど見ることのできない貴重な光景である。
私も、一度だけ涸沢でそんな虹を目にしたことがある。
今回の虹は、惜しくも私たちよりも少しだけ上だった。


6℃の槍沢にて。Ryoヌード撮影会

大曲を過ぎると、本格的に雨が降ってきやがったぁ。
風もそれなりにあり、寒い。6℃。

ここまで半袖で頑張ってきたRyo。
「腕が凍った」とか言い始め、着替えることに。
素敵なヌードを槍沢で披露する。
良い子のみんなは絶対にまねをしないように。。
Ryoは不世出のおバカさんなのです(笑)

槍沢はこの大曲からがきつい。

そうじゃなくても長い行程なのに、ここから一気に高度を稼いでいくことになる。
徳沢から槍ヶ岳まで約15㌔、約1500㍍のUpである。コースタイム的にはやっと折り返し地点だ。

グリーンバンド最上部に来ると、雨が霙になりだした。止まると寒い。でも、休みたい。
どうすることもできないジレンマに襲われる。こういう時は、素直に休む。ブルブル震えながら…。

グリーンバンドを越えると本格的に雪になった。
風もあり吹雪といってもいいくらいの様相を呈してきた。
手の先が寒くて本当にやばくなる。
もちろん、雪は予想していたため、装備の半分は冬山用だった。
が、なぜかグローブを忘れた。。

軍手しかなかったため、今、ここで軍手を濡らしてしまったら絶対に後悔することになると思い我慢する


槍ヶ岳山荘前にて

坊主岩小屋の中に入って風をしのぎカロリー補給。
今日の目的地、槍の肩まではあと1時間。

途中、尾根上の風などを考慮して何度も殺生ヒュッテに
テントを張ろうかと迷ったものの、とりあえず肩まで行くことにする。

グリーンバンドを過ぎたあたり頃から、目立つ岩に、
槍の肩にある槍ヶ岳山荘までの距離が100㍍ごとに書かれている。
たしか、最初は1500㍍からはじまったような気がする。
殺生ヒュッテの分岐を過ぎる頃になると、残りもあと500㍍くらい。
ただ、山での100㍍ってほんと長い。

特に槍ヶ岳の場合、殺生ヒュッテの分岐を過ぎてからの肩への上りが登山者泣かせである。

槍ヶ岳山荘まで残り150㍍。遼矢くんノックアウト。座り込む。
下界なら30秒の150㍍も山ではそうもいかないのだ。
Ryoの荷物を少しだけ私のほうに分け気合で150㍍を登りきる。

12:50槍ヶ岳山荘到着。

小屋でテントの申し込みをして、なるたけ風を避けられそうなところにテントを設営。
ほとんど無風状態の場所を確保することができた。
といっても、こんな天気の日にテント泊の人が多いはずもなく、私たちのを含めて3張りだけだった。

寒いことは寒かったが、下界ではありえない10月の雪に少し心躍っていた自分がいた。


【4日目】槍ヶ岳で秋の吹雪に見舞われて

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