ちょこっと山歩き

山が大好きな30オトコの思い出登山日記です
が・・・ひとりごとはもっぱら「食」のコト

【4日目】槍ヶ岳で秋の吹雪に見舞われて

2010-12-19 12:49:15 | 北アルプスの山
2006年10月8日

槍ヶ岳山荘 === 横尾 === 徳沢


本当に10月ですか??

あろうことか一夜明けても雪である。

雪は予想していた。

けど、ここまで降るとホント予想外。
テントの入り口が1/3くらい埋まってるし。
Ryoが寝ていた側はちょうど吹き溜まりになってて50センチは積もってるし。
雪のおかげで、今日は温かく寝れたとか言ってるし。


♪Ryoも喜び庭かけまわる♪

槍ヶ岳山荘まで行って天気予報を見る。
どうやら、北海道にある低気圧の末端の雲が、
ちょうど北アルプスに引っかかっている状況。
この雲さへいなくなれば快晴は間違いないのだが…。

なんだか、遭難も相次いでいる模様で、
余裕があれば行こうかと話していた南岳~天狗原は中止に。
槍の穂への登りも中止にする。

ここに連泊して、明日、快晴のなか槍の穂に登って、
天狗原を経由して下りる手もあったのだが、
どうしても私が火曜日までに帰らねばならず…
あまり無理して下りたくなかったため、
テントを撤収して今日のうちに徳沢まで下ることにする。


テント掘り出し中

槍ヶ岳山荘でスコップを借りてテントを掘り出す。
おもいっきりスコップの角をテントに引っ掛けてテントを破る…
Σ(T▽T;) ぐわわぁぁ~ん!


ぬぉ~!ペグが抜けねぇー

ペグは抜けないし、指は凍りそうだし、四苦八苦しながらのテント撤収。
しかも、後で気づいたのだが、外に出したままだったペットボトルを回収するのを忘れてしまった。
ごめんよ、自然。。。


撤収完了

凍りついたままのテントを入れて、ずっしりと重くなったザックを背負い槍沢を下山。
真っ白だけれど、そこまで雪は深くなく、何度も訪れていることもあり、迷う心配はない。
大曲まで雪。その下は雨。びしょ濡れになりながらの下山だった。

8:35に槍の肩を出発して、徳沢には15:15着。
とにかく、びしょ濡れになって徳沢に到着。
久しぶりに最悪感を味わう。濡れ濡れである。

が、徳沢に着く頃にはなんと晴れ間が


徳沢園のテント紅葉

前日から3連休に突入したということもあり徳沢はすごいテントの数だったけれど、
その合間を縫ってテントを張り、濡れているものを干せる限り干す。太陽の恵みに感謝。

光、サイコー。


月光に浮かぶ明神岳と前穂高岳

明日はもう帰りが見えている。この夜はゆっくりのんびりと過ごす。
月光に照らされ浮かんだ明神岳と前穂高岳が美しく、
梓川のほとりまでRyoと歩き、しばし、奇蹟のような時間を味わう。

どんなに雨に濡れたって、どんなに雪に凍らせられたって、
こんな景色を見ると、やっぱり山をやってて良かったと思う。
やはり俺は山が好きだって思う。
フィルムには絶対に写すことのできない景色が目の前に広がっていた。

この日の夜は、「19」を聴きながら、寝た...zzZ


【5日目】槍ヶ岳で秋の吹雪に見舞われて

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