鍾馗を探そう

鍾馗(しょうき)さんをご存じですか?
魔除けとして、古い民家の屋根などに置かれています。

刻印

2012-10-21 06:00:00 | 和歌山県
10月6日付で掲載した和歌山県紀美野町の鍾馗さんですが、
両脚の間にある刻印に気づかれた方もおられると思います。

私は、撮影中はもちろん、パソコンでトリミングしているときも気づかず、
10月初めに記事化するために見直していて「あっ!」と声を上げました。
オリジナル画像(4000×3000ピクセル)を見返しましたが、読めません。
7日から田舎へ行くので、こちらへ戻ってから再び行くことにしました。

4日にはonigawaraさんから
>裏の鍾馗さんの股の間に刻印が見えます。
>送っていただいた画像だとちょっとわかりにくいのですが、
>元画像なら判読可能でしょうか?
とのメールが届きました。
そこまでしっかり見てくださっていたとは……ありがたいことです。
脚立を持参して再撮影してきますので、それまでお待ちください、と返信しました。
そして15日に行ってきました。


「福井/中原安太郎作」とはっきり読み取ることができます。
「福井」とは、紀美野町福井のことで、近くの集落です。
ご主人が電話帳を出してきて調べてくださいましたが、
福井に中原姓の人はいませんでした。

昔は福井に瓦屋さんがあった証拠だと思いますので、
この周辺を探索する必要がありそうです。
いつになるかわかりませんが、必ず行こうと思っています。


撮影日:2012年10月15日

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橋本市内

2012-10-08 06:00:00 | 和歌山県
橋本市での目的は、
 ◆火伏医院の鍾馗さんが元の位置に納まりました
 ◆近くの旧商店街に残る青い釉薬瓦の屋根にも鍾馗さんがいました
 ◆橋本市の棟の上に北向いて立っていた鍾馗さんが無くなってました
と、onigawaraさんに教えていただいたそれぞれの写真を撮るためです。

火伏医院と無くなった鍾馗さんは急がなくてもよいのですが、
青い釉薬瓦の屋根の鍾馗さんだけは急がなければなりません。

というのは、周辺は土地区画整理で更地になっているところが多く、
このお宅もいつ取り壊されるかわからないからです。
鍾馗さんは目新しいものではありませんが、
ここにこんな鍾馗さんがいた、と記録するのも務めだと思っています。


火伏医院の鍾馗さんはonigawaraさんが以前に記事化されていますので省きますが、
「曳き家」の際に取り外された鍾馗さんが、苔を落として再び取り付けられていました。
ところが、曳き家が始まる前の2011年11月14日に撮った写真と見比べてびっくり、
右袖の上部が破損しているのです。
相当重たいので機械を使って取り外し・取り付けたのだと思いますが、
その作業の際に欠けたのでしょうか、非常に残念です。




撮影日:2012年9月24日
撮影地:橋本市橋本1丁目




「北向きの消えた鍾馗さん」もonigawaraさんがブログで取り上げたときに居場所を教えていただき、撮影しています。
しかし、このブログを見返して紹介していないことに気づき、改めてここで紹介しておきます。


消える前の鍾馗さん
撮影日:2012年2月24日
撮影地:橋本市東家4丁目


棟の瓦が取り換えられて鍾馗さんは消えてしまいました
撮影日:2012年9月24日
撮影地:橋本市東家4丁目

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伊都郡九度山町九度山

2012-10-07 06:00:00 | 和歌山県
九度山町での道草は、kiteさんが2006年8月に見つけている鍾馗さんを探すためでした。
探すといっても、kiteさん作成の「鍾馗全国版」マップを見てのものですから、
居場所はほぼ特定できており、地図はプリントしていませんでした。

たしかこの辺りだったと思うんだけどなぁ~と、周辺をきょろきょろしていると、
鍾馗さんらしき影が目に飛び込んできました。
少し距離があるので鍾馗さんかどうかを確認するため、こっそり中庭に入って行きました。
見間違いでなかったことがわかったものの、家の中に人の気配はありません。
堂々と写真を撮っていれば、おうちの方が帰ってきても事後承諾をいただけばよいではないか!
と、開き直って撮影に入りました。


敷地から出て全景写真を撮っていると、中庭から車の音が聞こえました。
すぐに引き返すと、運転席から出てきたのは80歳を超えているであろう女性でした。
無断で庭に入り、鍾馗さんの写真を撮らせていただきました
と切り出しました。
「ええよ、ええよ」と、鷹揚な返事が返ってきて、ホッとしました。
お詫びとお礼を言ってその場を立ち去りました。

kiteさんが見つけている鍾馗さんとはちょっと違うような感じがするんだけどなぁ~?
家に帰ってkiteさんのホームページを確認し、違っていれば出直せばいいことだし……。
しかし、車を止めた場所まで戻るときも周囲に目を配ることは忘れません。


西に向かってほんの少し歩いたところで、右後方を振り返ると、
顔から肩にかけて苔むした鍾馗さんが、西を向いてひっそりと佇んでいました。
おぅ kiteさんの見つけている鍾馗さんはこれだ!

一日に2体も「棚から牡丹餅」はそうそうあるものではなく、
うきうきした気分で次の目的地である橋本市へ向かいました。


撮影日:2012年9月24日
撮影地:伊都郡九度山町九度山

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海草郡紀美野町福田

2012-10-06 06:00:00 | 和歌山県
onigawaraさんから「新たに4体見つけました」とメールをいただいたのは9月23日昼過ぎのこと。
4体のうち3体はこれまでに何度か目にしていましたが、
紀美野町福田の鍾馗さんだけは見たことがありませんでした。
ここ福田では、2009年7月15日に車の中から偶然見つけているので=こちら=2体目になります。

すぐに行動に移せるのが年金生活者の強み。
24日早朝に家を出発し、紀美野町福田に着いたのは午前7時半前で、
おうちのご主人の姿がちらっと見えたので、挨拶しました。
onigawaraさんがこのお宅の棟にいる鍾馗さんを発見したとき、
「別な方が撮影に来るかもしれません」とご主人に伝えてくださっていたこともあり、
気持ちよく接していただきました。



棟の鍾馗さんの写真をほぼ撮り終えたころ、
「古い鬼瓦があるんですよ」とご主人がおっしゃるので、カメラのレンズを向けました。
そのとき、ご主人が急に思い出したように「こっちにも」と、裏口へ案内してくださいました。


そこには、存在を忘れられかけていた鍾馗さんがいました。
このお宅の前は現在は国道370号線が通っており、
裏側の道は、国道がないころの昔、高野山へお参りする人々が行き交っていた旧道だそうです。
(祖父母から聞いたとおっしゃっていましたので、明治のころでしょうか?)
裏口の玄関にいるこの鍾馗さんは、それらの人々の安全を見守っていたのかもしれません。

お礼を言って帰りかけたとき、
ご主人が「コーヒーが入ったので飲んでいき」と、声をかけてくださり、
奥さまも出てきて、上のようなお話も含めていろいろなことをうかがうことができました。

ご主人も奥さまも、鍾馗さんが魔除けということはご存じで、
とくに奥さまは、家を留守にするときは棟の鍾馗さんに
「留守にしますのでよろしくお願いします」とお願いして出かけます、とおっしゃっていました。

以前にもこの福田で鍾馗さんを見つけているんですよ、と話したところ、
「あそこは、いとこの家ですわ」とおっしゃりました。
親類なので魔除けの鍾馗さんのことは伝わっていたようです。


紀美野町福田を後にして、onigawaraさんの情報にあった紀美野町下佐々、かつらぎ町山崎に寄り、
橋本市へ向かう前に九度山町で道草しました。


撮影日:2012年9月24日
撮影地:海草郡紀美野町福田
コメント (2)
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和歌山市内

2012-10-05 06:00:00 | 和歌山県
「和歌山城の近くで鍾馗さんを発見しました。」と、onigawaraさんから情報をいただいたのは7月13日。
2カ月以上たってからの探訪でした。



居場所を詳しくは聞いておらず、行けば見つかるだろうと気安く出かけたのです。
まずは和歌山城の北側にある寺周辺に目をつけました。
歩き始めて30分以上経過したころに見つけることができました。
和歌山には珍しく「お寺鍾馗」でした。
撮影日:2012年9月19日
撮影地:和歌山市久保丁2丁目

「お仕事中お邪魔いたします」で始まるメールをonigawaraさんの携帯に送りました。
折り返し電話があり、「和歌山城の南側です」とおっしゃるのです。
ありゃ、別ものだったか!




和歌山城の四方を探索するつもりで周辺の地図を準備していたため、
onigawaraさんとの電話で居場所を詳しく教えていただき、すんなり見つけることができました。
撮影日:2012年9月19日
撮影地:和歌山市鷹匠町2丁目




その道中、「和歌山駅東側にも1体あります」というメールが入り、
住所と地図が添えられていました。
ところが私の携帯は6年前の古いもので、液晶画面が横3.5センチ、縦4.5センチと小さく、
その地図では和歌山駅と目印ぐらいしか確認できません。
ここで、カーナビの登場です。
といっても通りと番地ぐらいしかわかりませんが……。
この辺りだろうと見当をつけてカーナビに道案内をまかせたところ、どんぴしゃり。
撮影日:2012年9月19日
撮影地:和歌山市太田3丁目


家に帰ってからonigawaraさんに、見つけた鍾馗さんとそのお宅の写真を添付してパソコンでメールしました。
意外にも、和歌山駅東側のは「私が見たのとは違いました。」と返事がありました。
onigawaraさんが見つけたのは家の東側、私のは家の南側だったようです。
同じ鍾馗さんのようなので、またいずれ近いうちに。(^^ゞ


この日から4日後の23日に、onigawaraさんから「新たに4体見つけました」というメールがあり、
写真も添付されていました。
1体だけ見たことのない鍾馗さんがあったので、すぐさま翌24日に駆けつけました。

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