鍾馗を探そう

鍾馗(しょうき)さんをご存じですか?
魔除けとして、古い民家の屋根などに置かれています。

海岸ヨリ……

2013-04-25 07:33:23 | 折々に
南予地方の海辺にある八幡浜市穴井集落を歩いていると、
写真のような表示板が目立ちました。











車の入れない狭い路地には民家が密集しており、
消火活動に手間取らないための表示板です。
また、住民もこれを見て、防火意識が薄まらないようにする狙いがあるのかもしれません。

「海岸ヨリ11本」というのは、消火活動する際の海岸からのホースの数で、
「京田より8本」は、京田という防火用水からのホースの数です。

路地の奥にピンクの花が咲いている樹木が見えています。

初めて見る花でしたが、ネットで調べてベニバナトキワマンサクとわかりました。



撮影日:2013年4月14日

西予市~八幡浜市

2013-04-23 17:38:26 | 愛媛県
4月の里帰りを利用して14日に愛媛県へ遠征してきました。
11月以来、5カ月ぶりになります。
これまで何度もお世話になっている以志橋福助さんが
事前に鍾馗さんを探し出してくださっており、とてもありがたかったです。
この日は13体を撮影し、愛媛県内では計52体を記録したことになります。

13日に田舎へ帰りましたが、
淡路島を震源とする早朝の大揺れにたたき起こされました。
帰る際は震源の真上を通るので、高速道路の状況が気がかりでした。
しかし、その後のラジオの交通情報を聞いていると規制は速度だけで、
道路に被害のないことがわかり、車に荷物を積み込んで出発しました。
途中で余震もなく淡路島を通り過ぎました。


今回のハイライトはなんといっても、
屋根の四隅と棟端の計6カ所に鍾馗さんが置かれている、というものです。
この情報は昨年11月に寝耳に水さんからもらっていましたが、
民家の詳しい場所は不明でした。
それを福助さんが探し出してくださったのです。

狭い集落なので探し出すのはそれほど難しくない……その通りかもしれませんが、
私が言いたいのは、そういうことではないのです。
一度も会ったことのない人間に、そこまでしてくださる心根がとても嬉しいのです。
ご自分が趣味としている石橋探しを後回しにして、労を惜しまず、
自宅から遠いところにいる鍾馗さん探しに一日を費やしてくださること、
本当に嬉しく、ありがたいことです。



神社への石段を登り切ったところにいて、
浦島太郎や恵比寿さんらとともに出迎えてくれます。
いずれもどなたかが奉納されたのだと思います。
(寝耳に水さんから情報をいただきました)
撮影地:あえて伏せておきます



昨年12月16日に取り上げた消えた鍾馗さんですが、
母屋に移動して玄関に置かれていました。
撮影地:西予市宇和町西山田



左手で邪鬼を押さえつけているのか、はたまた諭しているのか?
逆光で、靄がかかったような写真になってしまいました。
(寝耳に水さんから情報をいただきました)
撮影地:西予市三瓶町津布理(つぶり)



このお宅の大棟、屋根、小屋根には七福神や福助らがいて賑やかです。
この鍾馗さんは玄関に近い小屋根の隅に取り付けられていたそうですが、
ずいぶん前に、干していた布団が引っかかり、台座ごととれてしまったそうです。
撮影地:西予市三瓶町安土








6人兄弟の3体だけ紹介します。

6体とも写し込みたかったのですが、5体が限度でした。
撮影地:西予市三瓶町安土



福助さんが次の目的地と思って入った集落は、実はそうではなく別の集落だったそうで、
ここに神社があり、拝殿をチェックしていて屋根に2体いるのを発見してくださいました。

2体とも相当傷んでおり、先行きが危ぶまれます。

撮影地:西予市三瓶町周木



ある方のブログに載っていた鍾馗さんですが、やっと探し出せました。
撮影地:八幡浜市穴井


撮影日はいずれも2013年4月14日

冬を越したトンボたち

2013-04-22 06:35:06 | 折々に
日本には200種類以上のトンボがいますが、
成虫で越冬するトンボがいるのをご存じですか?

イトトンボの仲間で、
オツネントンボ(漢字で書くと越年蜻蛉になります)
ホソミオツネントンボ
ホソミイトトンボ
の3種類が厳しい寒さに耐えて、
これからの季節、交尾・産卵のために、池に続々と集まってきます。
(越冬中の様子は「加茂のトンボ」をご覧ください)

徳島県にあるこの池には3種類とも数え切れないほど棲息していることがわかりました。
ここを初めて訪れたのは2009年5月初めでした。
そのときはホソミイトトンボは少なく、オツネントンボの独壇場でした。

気温がぐんぐん上昇しカメラを構えているだけで汗ばんだ4月18日にここを訪れると、
ホソミイトトンボも多数見られました。


オツネントンボの交尾態


ホソミオツネントンボの交尾態(右側)


ホソミイトトンボの交尾態



オツネントンボとホソミオツネントンボはガマの葉に産卵しますが、

ホソミイトトンボは水面に浮いているガマなどの枯れた茎に産卵していました。

産卵中のペアに右側の個体がちょっかいを出した瞬間です。

福知山市

2013-04-21 15:00:00 | 京都府
三河屋さんに案内していただいた丹波ツアーの続きです。

その後、三河屋さんは探索範囲を広げて、兵庫県西脇市でも発見されています。
少し間を置いてまたお邪魔しますので、どうかよろしくお願いいたします。



kiteさんが2007年4月に綾部市で兄弟を見つけておられます
撮影地:福知山市萩原新町


撮影地:福知山市上野


寺の塀の上に置かれています
撮影地:福知山市三俣


2010年11月に姫さんご夫妻が福知山市内記で見つけられた兄弟になります
撮影地:福知山市長田(おさだ)


棟の両端にいます

撮影地:福知山市三和町草山


撮影日はいずれも2013年3月30日

丹波市と篠山市

2013-04-21 06:00:00 | 兵庫県
三河屋茂兵衛さんに案内していただいての「丹波ツアー」です。
服部さん、kiteさんとともに私も参加させてもらいました。


年の初めに三河屋さんがkiteさんのブログ「鍾馗を尋ねて三千里」にコメントされたのがきっかけで、
お付き合いが始まりました。
三河屋さんの地元・兵庫県丹波市や篠山市、京都府福知山市などで次から次へと鍾馗さんを発見され、
鍾馗さん分布図は近畿地方の西へ広がりを見せ始めているところです。

3月30日、道の駅「丹波おばあちゃんの里」に午前9時集合し、
三河屋さんの車に同乗させていただきました。
この日は、周辺市町の旧道を知り尽くしている三河屋さんには運転に徹していただき、
同乗させていただいたわれわれ3人で「1体でも多く」と車窓から目を光らせました。

各地の旧道を走ってくださったお陰で、新たに発見した鍾馗さんも数体あります。
その中には、kiteさんが京都府綾部市で唯一見つけている鍾馗さんに兄弟ができるという、
思いもかけないプレゼントもありました。

お忙しい時間を割いてわれわれに付き合ってくださった三河屋さん、本当にありがとうございました。



東側から撮ると、鬼の両脚が見えます(下)

撮影地:丹波市春日町黒井


撮影地:丹波市氷上町谷村


手の込んだ髭は毛糸で編んでいるよう

撮影地:丹波市氷上町谷村


撮影地:丹波市氷上町谷村


撮影地:丹波市山南町北和田


撮影地:丹波市山南町北和田






撮影地:丹波市山南町井原


kiteさんが2011年12月に発見されたものです
撮影地:篠山市二階町


撮影地:篠山市魚屋町


木でつくられた鍾馗さん、私は初めて目にしました
撮影地:篠山市魚屋町


撮影地:篠山市福住


撮影地:篠山市福住


撮影地:篠山市小田中


撮影地:篠山市小原(おばら)


撮影地:丹波市市島町酒梨(さなせ)


撮影日はいずれも2013年3月30日



三河屋さんに案内していただいた京都府福知山市は次回に