鍾馗を探そう

鍾馗(しょうき)さんをご存じですか?
魔除けとして、古い民家の屋根などに置かれています。

琺瑯看板など《5》

2011-09-20 10:18:41 | 琺瑯看板

ハングルも書かれています。
という漢字はあまり見たことがないと思いますが、「腸」の俗字です。


2009年6月26日の状態。

2009年11月4日に通りかかったときには店を畳んでおり、棚がなくなっていました。

2011年8月27日に撮りましたが、9月14日現在も健在でした。












トマス電球で検索してヒットしたのは、大阪府茨木市のトマススパイラル工業所。
同工業所に問い合わせのメールを送ったところ、
創業者が昭和20年頃に、白熱電球や赤外線コタツのフィラメントなどの
研究、開発で勤めていた会社ではないか
との返事をいただきました。








有田郡湯浅町

2011-09-15 15:06:05 | 和歌山県
onigawaraさんからいただいた情報をもとに和歌山県湯浅町へ行ってきました。

鍾馗さんを探して歩いていると、各所で「○△醤油」と書かれた古い木の看板が目立ちます。
湯浅町は、知る人ぞ知る醤油発祥の地で、
2006年に町内の一角が国の「伝建地区」に選定されており、6台分の駐車場もあります。
(「伝建地区」とは、「伝統的建造物群保存地区」の略称です)




東西約400メートル、南北約280メートルが伝建地区のようですが、
この伝建地区から外れていると思われるお宅でまず1体見つけました。
そして、onigawaraさん発見の鍾馗さんを確認するまで、
伝建地区内外をおおざっぱに見て回りました。

8月に2回、海南市黒江と日方へ行きましたが、
そのときに気づいた「小ぶりな鬼面の鬼瓦」がここでも幅を利かせており、
鍾馗さん文化はあまり根づいていないようでした。










onigawaraさんが見つけられた鍾馗さんが置かれている向かいに休憩所があり、
そこに2体が飾られていました。
1体は鍾馗さんですが、最後の1体は何者でしょう?

=いずれも2011年9月14日撮影


信州の鍾馗は善光寺を目指す?

2011-09-10 11:27:00 | 折々に
8月の初めのこと。
さんろくさんのお店に若い女性が現れて

鍾馗さんに関心を持っているものです。
ブログに載っていた鍾馗さんの在り場所を教えていただけないでしょうか。


と、来訪の目的を告げられたそうです。=こちら

女性はnaoさんといいます。
それまで単独で安曇野周辺の鍾馗さんを探しておられたさんろくさんですが、
強力な同志を得て探索に拍車がかかり、それぞれが単独で、あるときはつれもていこらと声をかけ合って、
次から次へと信州の鍾馗さん分布図が塗り替えられています。
(この辺りの経過はこちらをご覧ください)
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    「丹波島宿の文化遺産/鍾馗さんの飾り瓦」

丹波島では、いつの頃からかわかりませんが、
宿場に入ってくる邪気を追い払うため、
街道の入口や脇道からの突きあたりの家の屋根の上に
様々な形をした鍾馗さんの飾り瓦が鎮座しています。

(出典はこちらこちら
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さんろくさんやnaoさんが次々と発見されている信州の鍾馗さんですが、
宿場で見つかることが多く、「なぜ『「宿場』なのか?」と疑問に思っていました。
昨夜、上のような説明板があるのをネット徘徊していて見つけ、やっと謎が解けました。


関西各地の鍾馗さんは寺の周辺に多く、埼玉県にいる鍾馗さんは「火難除け」といわれています。
地域によって鍾馗さんをあげる意味合いが違うのも面白いですね。

さんろくさんとnaoさんの、これからの地道な踏査に期待がかかります。
埋もれている鍾馗さんを発掘して、表舞台に出してあげてくださいね。