食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

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縁の下の力持ち的な

2013-12-20 | 体を中から温める
今日のテーマはレシピに何度か登場している「黒砂糖」です。


アルカリ性食品で、ほかの砂糖よりビタミンや、カリウム・カルシウム・リン・鉄・マグネシウム・亜鉛などのミネラル分が多く含まれています。

漢方では、胃腸を温め虚弱を補う、血流をよくして「お血」を取り除く、痛みの症状を改善する働きがあります。
子宮の中をきれいにしてくれます。

おなじみの「お血」は、血の固まりや鬱血(うっけつ)のこと。
何らかの理由で血の流れが悪くなり、血が濃くなっていき、体のどこかに詰まってしまった状態を「お血」といいます。
「お血」については【血行をよくする】食材の記事をご覧ください。

産後の体力回復や腹痛に、生理痛や生理不順に、お腹が冷えて痛んだり下痢をした時に摂り入れてみてください。
貧血気味の人は、白いお砂糖を黒砂糖に変えてもいいと思います。

生理の悩みがある人は、黒砂糖を入れたなつめの水煮を作って食べるのもいいですね(^ ^)

かぜの引きはじめにもおススメです。
しょうがと黒砂糖で作ったしょうが湯を飲んで、汗と一緒にかぜのウイルスを発散させちゃいましょう!

帰経(食材が作用する場所)に肝が入っているので、落ち込んだ気分を和ませる働きもあります。
肝はストレスと関係の深い臓器です。
寝つきが悪い時は温かい牛乳に黒砂糖を入れて飲んでみてください。

でも効果があるからといって入れ過ぎは禁物です。
甘いものを摂り過ぎるとかえって胃の調子が悪くなりますので、あくまでほどほどに。

ちなみに白砂糖と氷砂糖は、冷やす/温めるのどちらにも寄らない平の性質とされています。
(氷砂糖は体を冷やす涼としている文献もあります)
女性には体を温める黒砂糖がうれしいですね。縁の下の力持ち的な食材です☆

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
温、甘/肝・脾・胃

効能
胃腸を温め虚弱を補う
痛みの症状を改善する
血流をよくして「お血」を取り除く



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