食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

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お腹の冷えと痛みに八角

2013-11-12 | 体を中から温める
昨日も今日もまるで12月のような寒さですね(´・ω・`)
体を中から温め滋養してくれるお惣菜を作ってみました。

簡単おうち薬膳レシピ
八角香る豚スペアリブ煮込み
体を温め滋養します。貧血気味で疲れがたまっている時にも


八角は見た目で添えましたが、このままでは食べられません。下の丸いのは龍眼肉(りゅうがんにく)

材料(だいたい2人分)
豚スペアリブ400g前後 八角(はっかく)小さめのものを1個
しょうが小さく1かけ 長ねぎ1/4本(青い部分を使用) 龍眼肉5g
調味料(紹興酒1/4カップ、みりん大さじ1、砂糖大さじ1/2、しょうゆ大さじ2弱)

作り方
(1)豚スペアリブはたっぷりの熱湯で2~3分ゆでて表面に火を通し、あくを取る。しょうがは皮をむいて薄切りに、長ねぎはたたいて軽くつぶしておく。

(2)圧力鍋に(1)の豚肉、しょうが、長ねぎを入れて水1/2カップを注ぎ、龍眼肉と調味料を加えて蓋をする。

(3)高圧で10~12分加熱し、火を止めて圧力が下がるまで自然放置する。

(4)蓋を開けて長ねぎを取り出す。気になるようであれば表面に浮いている脂をすくい取り、再び鍋を火にかけ煮汁を煮詰め、時々肉にかけながら照りをつける。

温める食材の八角しょうが長ねぎと、体を潤すスペアリブと、血を増やし疲労を回復する龍眼肉の組み合わせです。

龍眼肉がない場合は、砂糖を大さじ1にしてください。また、レーズンでも代用できます。

…と、レシピを先にご紹介してしまいましたが、今日のテーマは「八角」(はっかく)です。
スーパーのスパイス売り場や中華食材コーナーで手に入ります。


漢方では「大茴香」(だいういきょう)と呼ばれています。
インド料理に使われる「スターアニス」と同じものです。

大があるなら小があるはず。「小茴香」(しょうういきょう)は、フェンネルシードのことです。
小茴香についてはいずれまた。

味噌の中に粉末を入れると香りが出るため「茴香(ういきょう)」と呼ばれるようになったそうです。
強い香りがあり、好みは分かれるところですが、肉の臭みを消してくれます。
中華料理店の豚の角煮は、八角の香りがすごーくします(^ ^)

腎を温め寒気を散らす、気の巡りをよくして痛みを止める、胃の調子を整え吐き気を抑える、などの働きがあるとされています。
冷え症の人にはもちろん、冷えによる腹痛、生理痛の時、胃の調子が悪くて食欲がない時などに使ってみてください。

実は固くてそのまま食べられないので、スープや煮物の調味料として使います。
粉末にして他のスパイスと混ぜた「五香粉」(ウーシャンフェン)なら、炒め物にも使えます☆

余談ですが、八角はお寺などに植えられているシキミの実に形が似ています。(シキミの画像
こちらは有毒なので絶対に食べないでください!!!(゜Д゜;)八角はお店で買ってくださいね!

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
温、辛/肝・脾・胃・腎

効能
腎を温め寒気を散らす
気の巡りをよくして痛みを止める
胃の調子を整え吐き気を抑える



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