食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

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冷えと疲れには韮(にら)

2013-12-04 | 体を中から温める
今日のテーマは「韮(にら)」です。

年中手に入りますが、美味しいのは11月~3月。夏の韮はちょっと硬いですよね(´・ω・`)
体を温める温の性質なので、寒い今の時期に食べるのにピッタリ!
なんといってもリーズナブルだし(^_-)


カロテン、ビタミンB2・C、カルシウム、カリウムなどを豊富に含んでいます。
強い香りのもとはアリシン(硫化アリル)。疲労物質を燃焼させるビタミンB1の吸収率を高め、糖の分解を促進します。
なのでビタミンB群の豊富な豚肉やレバーとの相性は抜群☆

ちなみにこのアリシンは、根元の白い部分に葉先の約4倍も含まれているそうです。
栄養分とシャキシャキの食感のために、捨てずに使いましょう。
そしてアリシンは揮発性なので、火を通すときはサッとで。

漢方では、体を温める、解毒、気と血の流れを正常にして出血症状を改善する、食欲増進、疲労回復などの働きがあると考えられています。

腎の働きを高め体を温めるので、手足や腰の冷え、腰痛に。冷え症さんのための食べ物です。
胃の働きを助けるので、食欲がない時にも。
「気」の強い食材なので、かぜの予防や病後の回復期にも摂り入れてみてください。

意外なのは、気と血の流れを正常にして、「お血」を解消し出血症状を改善してくれる働きがあること。

解説
お血」(「お」は、「やまいだれ」の中に「於」を書きます)は、血の固まりや鬱血(うっけつ)のことです。
何らかの理由で血の流れが悪くなり、血が濃くなっていき、体のどこかに詰まってしまった状態を「お血」といいます。
針で刺すように同じ所が痛む、色が黒っぽい、固まりがある、出血がある、などの特徴があります。


「お血」ができると、血が逆流したりその付近が破れて、吐血・鼻血・血尿などの出血症状が現れます。
打撲のあとも皮下出血なのでこの仲間です。韮は打ち身にもいいんですね~(^ ^)

最後に韮の保存法について。
足が速くてすぐにしおれて溶けて来ますよね…(´・ω・`)
水気がついていると腐りやすいので、洗ってしまったものはできるだけその日のうちに使い切りましょう。
(私はその日のうちに使い切る派ですw)

葉が折れると傷みやすいので、ラップに包んで冷蔵庫に立てて保存するのがいいんだそうです。
みじん切りにしてしょうゆと混ぜておいて、鍋物のたれに使っても美味しいですよ(^-^)

今夜は餃子を作ります☆

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
温、辛/肝・胃・腎

効能
体を温める、解毒
気と血の流れを正常にして「お血」を解消する
食欲増進、疲労回復



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