*****ご注意!!!一部ネタバレの可能性があります!*****
時系列では「教場0」と「教場」の間、風間公親が警察での指導官から移動で県警・警察学校の新教官となり、風間にとっての一期生を送り出すまで。
移動の理由は風間を狙う十崎から身を隠すためというが、移動の情報は公に発表されてもいたし、学生達も風間の経歴を噂することもあった。
助教官の尾凪の目を通して語られる。
6章の短編集で、警察学校生の適正・不適正を見極めながら指導をするのは「教場」と同じだが、時に尾凪にも質問・課題を与え、観察する・考える・推測することを求める
犯罪心理や犯罪事例を学ぶうちに、犯罪がより近くなっていくことに気づく
警察学校での”ふるい”は、こう厳しくなくては現場に送り出せないのだろうな、、、と思うものの、学生のメンタルのフォローはさぞ大変なことだろうと思う。
また、学生は必ずしも不適格者ばかりではなく、時にルール違反があっても、警察に必要な人材として事件を教訓にし続けるよう指導されることに、希望も感じた。
2023年3月20日初版第一刷り発行
STORY BOX (2021年7月号~2022年7月号)を加筆改稿
プロローグ・エピローグは書下ろし
装画 伊藤彰剛
装幀 山田満明