SHOTGUN TERRY OFFICIAL BLOG 『ガイコツマイクのバカ大将』

テリー&スラング、テリー&ベアーズのシンガー、ショットガン・テリー(テリー下沢)の珍記録がココにある!

テリー&スラング、ファーストライヴ!

2003-02-09 | Terry&SLANG
さて!ライヴの朝だ!
といったところで生活ペースがかわるわけでもなく、早朝からサンプラザに行ったり鷺ノ宮の方まで行ったりと用事をこなし疲れる。
さて、店に行くか。
今夜のステージ衣装としても使う革ジャンででかけなきゃな。
3着あるライダースの中から選んだのはソデにフレイムスをいれたモノ。
背中にエルヴィスのイラストを描いたヤツだ。
とにかく、テリー&スラングの初ステージにはエルヴィスを背負って立ちたかったのだ!
MC(曲間のしゃべり)は仕事中に考えようなんて思って店に出たら、バカみたいに忙しかった!
お客さんがまったく途切れない!
買い取りも40点持って来た人がいて査定、値付けとバタバタ。トイレにも行けない。
3時から来る事になっていたウッチーが早めに来てくれたので助かりました。
アラキとナックン現る。
早速、亭主改造計画ならぬ、ナックン改造計画の開始だ。
普段のナックンは真ん中わけのとっちゃん坊やみたいなさえない男なんだけど、バンド内イチのロカビリアンにしてやろうという作戦。
髪の毛をたっぷっり濡らし(ぞうきんで濡らしたらさすがに怒られましたが)、ドライアーでカタチを作り、グリースで固めリーゼントへ……。
ガ〜ッハッハッハッハ!
見事にニセロカビリアンになったよ!
オレが以前、ナックンの衣装用にと入手していたペパーミント(ロカビリーファッションの店。オレの10代最後のあたりはこの店の服と共にあり)のピンクのブルゾンを着させると本人もご満悦。
リーゼントにする前は「こんな衣装着るのイヤですよ!」と言ってたクセに「これでやります!」とノリノリに。くく、変身願望が強いんだねぇ。



そしてウッチーに店をまかせ、3人で駅へ。
スネアを持ったナックン、でかいウッドベースをかかえたアラキ。自慢のマイク・シュアー55を持ったオレで歩くと、ドラマ「ELVIS」のワンシーンを思い出し、ナルシズムにひたる。
で、大久保へ。
今夜の会場、ライヴハウスHOT SHOTに到着するとすでにクララさん待機中。
主催者の高林氏にあいさつ&世間話をしながらオレ達のリハを待つ。
さぁ、リハーサルだ。
それぞれの音を決めている間、ステージ上をウロウロしてたんだけど、身体に震えが走る。
オレの中でしかわからん事だけど、「あぁ、帰ってきたんだ」と感無量になっていたのだ。
そして4人でガツンと音を出す。
オレの鼻は最悪の状態で、朝から3時間おきに点鼻薬を入れてたんだけど、まぁどうにか歌えるぞ。
アラキはリハの段階だっちゅーのに緊張から頭がカラッポになってしまいミス連発。
こうなってくると感無量になってる場合じゃない。とにかくしっかりして、ステージを引っ張らなきゃと気合を入れた。
リハが終り、本番まで隣の隣のビルにある楽屋で過ごす。
アラキは「なにぃ?やべぇって!すげぇキンチョーしてるよ!」を連発。
みんなに「ビール飲まない?飲まない?」と同意を求めるも誰も飲まず、一人で缶ビールを飲みはじめる。
ナックンとオレもほどよく緊張してきたがクララさんはさすがに余裕でした。

そしてついにスタート時間!
みんなが楽屋を出た後、一人鏡の前でリーゼントを作り直し、「ウララ〜ウララ〜ウラウララ〜♪」と精神統一。
ヨシ!やるぞ!得意ワザのロックンロールで、ナウなヤングのハートをフィーバーさせるぜ。
鼻は最悪だけど、歌の技術じゃなく、曲にこめた心を伝えに行こう!
HOT SHOTへ。
我が相棒スラングの面々はすでにステージ上だ。
SEに選んだモンローの甘い声が途切れると、ついにテリー&スラング・ファーストライヴ開始!
1曲目はインストの曲「SLANGY」。
インストの面白さってゆーのはパワースラムをやらなければわからなかったかもしれない。
アラキが「指で弾く8ビートのインスト曲から2曲目のスラップに移りたい」ってアイデアを出し、「BATMANのテーマ」を持ってきたんだけど、初ライヴだけはどうしてもオリジナルだけでやりたかったので同じテンポの曲を作ったのだ。(ちなみに、ぶどう狩りで狭山にいる時にぶどう園の中でふいにできた曲……)

2曲目!ここからオレの出番!このバンドの歴史はこの曲から始まった!といって過言ではない、「BIG DADDY COOL」。
STRAY CATSの「RUMBLE IN BRIGHTON」のイメージで作りだしたら、いつのまにかB.S.O.の「GHOST RADIO」みたいな雰囲気になりました。
ウチのレパートリーの「かっこいい部門」を担う、屁理屈を言わせない曲だ。



3曲目はオレの中のポップチューンを全開にした「BOP!Lets BOP!」。
結果的にはまるで表現できてないが、ドゥワップ調の出だしから始めて、「ビーチボーイズがロカビリーをプレイしたらこうなった」みたいな曲を目指してみた。
歌詞は新婚のケン坊夫妻に捧げたモノである。
キンチョー感いっぱいだったアラキもゴキゲンにプレイしてるんでニコニコ近づいていったつもりが、「なにぃ?テリィイが来た!オレ、間違えた??」といった顔になり、手が止まってしまった!
おいおい!曲の最中に止まるなよ!
いやはや、余計な事をしてしまった。ステージ終了までアラキとからむのはやめておこう…。
ここでMC。
お客さんを見ると、よく一緒に飲む人、なつかしい人…色々だ。ここでもまた「あぁ、こうやってまた、人前で歌ってるんだ…。なんて楽しいんだろう」と感激してくる。



4曲目は「BABY BLUE」。
テリー&スラングの「歌謡曲担当」の曲か?アラキが大好きだと言ってくれてるこの曲。メンバーに曲を好きだと言ってもらえると非常に嬉しいです。

5曲目は「古びたピアノハウスで」。
いわゆるロカビリーバンドのレパートリーには絶対ないような曲。実は自分でも、「よくオレの中からこの曲がでてきたな」と思う時がある。
クララギターが唄をバッチリと盛り上げてくれる!最高な曲だ!



早くもここから最後の盛り上げ。
6曲目は、自分にしかわからんがテリー下沢カントリー3部作の2作目、「放浪列車」。
この歌詞はすごく単純なんだけど、色々な思いがこもっている。まぁこの曲に限らなくても思いはあるワケで、すごくヒマな方は去年の日記を読み直していると製作秘話が出てきてツジツマが合うかと思われます。

7曲目、我がバンドの公式テーマソングでもある「恋のトラベリンバンド〜テリー&スラングにおまかせ〜」。
実は今回のレパートリーの中で一番アレンジがまとまらず、苦労した曲だ。スゥィングっぽくやっていたんだけど悲しいかな技術不足でなかなかうまくいかず、クララさん号令のもと、シンプルなロンクンロールになりました。
歌詞はひたすらバカ丸だしです!



ラストナンバー、8曲目は「JUNKYARD DOGGY STYLE」。
どのロカビリーバンドにでもあるパターンの曲だが、ちょっとした変化を真ん中にはさみオリジナリティを出している。
最後にふさわしいゴキゲンなナンバーです!
で、最後の最後にちょっとしたネタをはさみ、ニューイヤーロックフェスのパロディをやってライヴは終了!
終わったーーーーーー!無事に終わったぞーーーーー!
さぁ!打ち上げだ!!

ライヴハウスから外に出ると、皆さんが「よかった」「面白かった」と声をかけて下さる。
もちろん、気を使って言ってくれてる部分もあるだろうけど嬉しいぞ!
色んな方面のお友達が笑顔でアイサツしてくれる。
最高だ!最高の夜だ!

片付けをし、主催者にあいさつしてとっとと引き上げ、居酒屋に移動。
残ってくれた皆さんでカンパイ!
本当に、たくさんの挫折感をかかえて一度はやめたロックンロール。
それでもやはり音楽と完全に離れる事はできず、好きなプロレスを通じて趣味として関わっていこうとベーシストになり、クララさんとの出会いなどを経てもう10年。
だんだんと、本当の自分の音楽をもう一度追いかけてみたくなり、音楽性の共通項よりも「友達と一緒にバンドをやっていたい」という思いでクララさんにもパワースラムに引き続き参加してもらい、アラキを引っ張り、ナックンにも協力してもらいながらこのバンドをスタートさせる事ができた。
本当にまわりのあたたい人達に助けられながら好きな事がやれているんだと、感謝の気持ちでいっぱいであります。
みんな、アリガトーーーーーッ!
これからも、自分らしさを発揮する最高の場所として、ライフワークのテリー&スラングを一生懸命ながらもマイペースに続けていきます!
これからも応援をヨロシクです!


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