我が青春のクレッシェンド

6月最後の日曜。
7月からの日曜はリハが始まるし、昼から一杯飲めるような日曜も今日で最後か…と考えると、迷わず飲むでしょ！
ちょいと一杯……が、例によってダメ人間ぶりを思いっきり発揮して3軒ハシゴした頃に、最近知り合った若い友人から連絡が。
吉祥寺のライヴハウスにいるから遊びに来ない？との事。
どこの店？と聞くと、クレッシェンドってとこ…だって。

いやぁ～～～～、突然の事で…ちょっと悩んだよ。
古い友達なら知ってると思うが、オレが10代の頃、店長をやっていた店だ。（やとわれ店長だけどね）
クレッシェンドという店名も、オレがつけたんだよ。
毎日、友達やバンド仲間がワイワイ集まり、夢を語り、酒を飲み、昼間は店内で練習し、数え切れないぐらいステージにも立ち……
人間としてもバンドマンとしても、今に至る自分が形成された（悪い意味での形成かもしれないが）青春がすべて詰まったような店である。

そんな店だから、そこをやめて違う仕事に移ってからも顔を出してたんだけど、オレ自身が一時期、ロックンロールをやめた事や、仲良くしてたオレの次の店長も店をやめた事で足が遠のき20年。
吉祥寺は大好きでしょっちゅう行ってるけど、あの店に顔を出すって事はなかったんだ。
今さら「大昔の店長です」、なんて来られても迷惑だとも思ってたしね。
でもなんかこう…胸の中のひっかかりというか、さびしい気持ちがあったのも確かなんだよ。

で、こんなキッカケがなかったら、一生、行かないままに終わるかなぁ…なんて思って…。
「迷わず行けよ！行けばわかるさ！」と、吉祥寺に向かったのだ！
（ハイボールを20杯以上飲んでたからね。酔ったイキオイってのもあったのかな）

オレがいた当時はなかった1階の事務所にごあいさつ。
酔っ払いが突然、「昔、ココで店長やってた者で…」なんて言って入ってったんだから、あやしかっただろうなぁ。
でも、快く迎えてもらえてよかった！
残念ながらオレが唯一面識のある現オーナーが不在だったけど、昔の話なんかをさせてもらって、店内にも通してもらい、当時の事を色々と思い出してしんみりしたよ。
オレの青春の店を、当時よりもず～～っと大きく繁栄させてくれていて、現スタッフの皆さんに感謝の気持ちでいっぱいだよ。
連絡先を教えてきたし、また何かこう…つながりを持って行けたらいいねぇ！
何も知らずに気軽に誘ってくれた若い友人（笑）にも感謝！


喜びはココで終わらなかった！

帰高し、「今日は良かったな…」なんて四文屋のカウンターで飲み、さぁてラスト一軒寄って終わりにするか…と高円寺を徘徊してたら知らない番号から着信が！

懐かし～～～声！
オレの次のクレッシェンドの店長であり、当時のオレのバンドのドラムでもあった「ぢんちゃん」からだったのだ！
彼は頼りになるいい友達で、素晴らしいドラマーでもある。
昔のバンドメンバーともう一度やりたい…とはあまり思わないタイプのオレが、「機会があればアイツとだけはもう一回、音を出したい！」と思ってしまう、数少ない男なのである！
大事な友達だったのに、オレのズボラさで連絡先がわからなくなってたんだよね～。
（携帯がない時代の友人は、連絡先不明になっちゃった人が多いんだよ！）
彼はクレッシェンドとずっとつながりを持っていたようで、オレが現れたというのがすぐに伝わったようだ（笑）。
少し話した程度で、オレの携帯の充電が切れてプッツリと通話が終わってしまったんだけど、お互い連絡先もわかったしね。ちょいと距離が離れてるがいずれじっくり飲む時が来るだろう。

ちょっと昼食食いながら一杯やるつもりが深夜まで徘徊してベロベロで…
ダメ人間に自己嫌悪の部分もあるが……
いい日だった！