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"判断留保"
“僕らしくなくても僕は僕なんだ 君らしくなくても君は君なんだ” 【ハイロウズのNo.1】

耕すということ

2020-04-08 08:40:27 | biota
想像してみてください。

あなたは平和で暖かい暮らしをしている。ある日 突然、空から、あなたの体の何百倍も何万倍もの大きさの固い大きなスコップが降ってくる。ザックザックと大地を切り裂きひっくり返しあなたの暮らしをめちゃくちゃにする。家も身体もバラバラに引きちぎられる。家族と引き離され、熱い熱い灼熱の太陽に晒されて、住処も身体も焼き尽くされて干からびてしまう。。。。


庭を開墾した。元はフキや野ユリが生い茂っていたけど、ジャガイモを育てたいと思い、耕した。そのフキやら野ユリやらの球根や茎を取り払いながら。その罪悪感。見れば、何十、何百の虫たちが土のなかで慌て逃げ惑っている。その罪悪感。

すごく後味の悪い、開墾。
開墾とは、侵略だ。

耕すとはこういうことか。
俺の耕しかたが、悪いのか、優しくなかったのか。

「自然農法」とか「不耕起」とか最近はやってるのかな。

草木も虫も、元々、暮らしていた生き物たちをほぼ根こそぎ
文字通り根こそぎ、蹴散らしてしまった。
のたうちまわるミミズ。

元々、暮らしていた生き物たち

ベジタリアンでもビーガンでも。

殺生は避けられないのか。

だから、忘れないように、
自分の手で、育てて食べたい。

それとも育てて取るじゃない、何かがあるかな。
恵を、慎ましくいただくような形が。

森の海、海の森、エネルギーの海の宇宙

2020-04-08 08:39:38 | universum - 宇宙
森にずっと座ってると、色んな生き物が関係しあって繋がってるのかなー、ってなんとなく感じる。それぞれが勝手に生きつつも。食って食われて。動物の腸を通過することで発芽生育に適した状態になる種子もあるとかと聞く。色んな鳥虫獣の鳴き声が入り混じる、アリが木の幹を這う、毛虫や蜘蛛が糸でぶら下がっている、ちょっと物音を立ててしまうと巣でくつろいでいるトビがびっくりして飛び立ってしまう、カラスとトビが喧嘩をする、森を縦横無尽に走り回って食べまくっているリス、枯れた木の幹の根本から生えてくる新芽。太陽光をエネルギー源にする者、その植物を食べる者、動物を捕らえて食べる者、動植物の死骸をエネルギー源にしつつ分解して結果的に土に還していく者。それぞれがたぶん好き勝手に本能のままに生きていながらも、繋がって揺らめきつつも安定しているのかな、とか、思う。

海は一つの液体を共有してすごい交じりあった生き物の世界と感じるけど、土もまた海のようだなぁ。獣も虫も菌も栄養も土の中にたくさんいる。そもそもこの宇宙が揺らめくひとつながりのエネルギーの海の中かな。

自らの力では増殖できずに、他の生物の力をかりて遺伝子を増やしていく者たちもいる。他のすべての生物もそもそも「自らの力」だけで生きてはいないけど。自らの力で完結して生きていく形と互いに頼りあいながら生きていく形、後者の方がこの世界にふさわしい形であって、自然とそういう世界に淘汰されていくならいいなーとか思う。いや努力しなきゃかな

生物種が自然淘汰されていくならば、生態系の形もまた自然淘汰されていくのかな。この土地の天候や時代にふさわしい生態系として安定していく、環境が変われば生態系の姿も変わっていく。