加賀藩の所領加賀、能登、越中の魅力、海越しに観る山々、風光明媚なシーサイド・ラインの風景・出来事を写真で紹介する。
金澤・能登立山シーサイド・ライン



北アルプスの香炉と称され,深田久弥の日本百名山に選ばれた,美しい火山と言われた「焼岳」、その昔、飛騨側の人は「硫黄岳」と呼んだ。現在も活動する活火山を訪ねる。

 

当初の計画では北峰往復の予定でゆっくり8時過ぎのスタート。台風のコースが定まらない状況で昼過ぎの下山予定だった。いざ上りだすと青空の広がり快適な登山。

 

 

樹林帯を抜けると焼岳が見えてくる。噴煙を上げている様子がよく見える。

気象庁火山観測用施設(鋲?)

北峰東側山頂、此処にも気象庁火山観測用施設(鋲?)

眼下に見る上高地

眼下に見えた中尾峠

此処を過ぎた処でも火山性ガスが噴き出る穴が見られる。

新中尾峠で右手に曲がると直ぐに焼岳小屋

 小屋を小屋を過ぎてからいくつかの梯子を下る。(アルミ製の梯子が括り付けられた状態、少々不安が?)

 此処を過ぎると緩やかな下り道、峠沢に沿って樹林帯を進む。

13:37 焼岳上高地登山口到着。

 

 

大正池に移る奥・前穂高岳と吊尾根これに青い空があれば最高の写真が・・・・?

岳沢をアップに

最後に大正池を

 快適登山のはずが釜トンネルを抜けてから、駐車場までの距離がこんなにあるとは想像もしなかった。

長 い、横を通り抜けてゆく車を尻目に黙々と歩く、淡々と歩く、このカーブを廻ればそう思いながらカーブを曲がる、幾つのカーブを廻ったか忘れてしまい中の湯温泉を目指す。

 やっと中の湯温泉に着いた時の安堵感。でもこの先温泉横からまっすぐ、最後の登りが待っている。

15:50 新中の湯登山口に到着。

 あんなに在った車が一台もいないぽつんと私の車だけが取り残され主人の帰りを待っているかのようだ。

 距離6.4km、標準タイム04:54のハイク予定が、距離16.0km、時間07:52のハードな周回ハイクとなってしまった。

 大正池でバスに乗ろうとバス停で待つが数台のバスに乗車拒否をされ、仕方なく徒歩にてトンネルを抜け中の湯バス停まで。

 舗装路を歩くのがこんなに苦痛とはつくづく実感。

 本当に“おつかれ山”でした。

 

追:焼岳は活火山であることは自覚して登った、山頂付近は火山性ガスが噴き出している。焼岳小屋側に下山中に気分が悪くなってきた。風向きによって火山性ガスが散流するのかもしれない、

 

気象庁火山登山者向けの情報提供

  焼岳の活動状況
  噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)

現在の警戒事項等

 山頂付近を含む想定火口域内では、突発的に火山ガス等が噴出する可能性があります。登山する際は、火山活動の異変に注意するとともに、ヘルメットを着用するなどの安全対策をしてください。また、噴気地帯にはとどまらないでください。

焼岳の火山活動解説資料(令和6年8月) 
気 象庁地震火山部 
火山監視・警報センター

 山頂付近の微小な地震が、3月下旬以降やや多い状態となっています。5月下旬からさらに増加した地震回数は、7月中旬以降減少しました。GNSS連続観測でみられる山頂付近での緩やかな膨張を示すと考えられる変化は、5月下旬からの地震回数の増加に対応してその変化率が増加しましたが7月下旬から鈍化しています。山頂付近の噴気の状況に変化は認められません。
 山頂付近の地震活動や地殻変動に加え、焼岳周辺では数年おきに震度1以上を観測する地震を含む活発な地震活動がみられるなど、中長期的に焼岳の火山活動は高まってきている可能性がありますので、引き続き今後の火山活動の推移に注意が必要です。
 山頂付近を含む想定火口域内では、突発的に火山ガス等が噴出する可能性があります。登山する際は、火山活動の異変に注意するとともに、ヘルメットを着用するなどの安全対策をしてください。また、噴気地帯にはとどまらないでください。
 噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)の予報事項に変更はありません。 


○ 活動概況 

・地震の発生状況3月下旬以降、増加がみられていた山頂付近の微小な地震(焼岳山頂付近の概ね海抜0km以浅が震源と推定される地震)は、5月下旬からさらに地震回数が増加し7月中旬まで続きました。8月以降も時々短期的な増加がみられます。 【焼岳周辺の地震活動】 今期間、低調に経過しました。 

・噴気など表面現象の状況噴気活動に特段の変化はありません。 北陸地方整備局が設置している焼岳北監視カメラ(焼岳の北北西約4km)、焼岳東監視カメラ(焼岳の東南東約2.5km)及び焼岳南西斜面監視カメラ(焼岳の西南西約2.5km)による観測では、北峰付近の噴気、黒谷火口及び岩坪谷上部の噴気の高さは、いずれも70m以下で経過しています。

・地殻変動の状況GNSS 連続観測では、山頂付近での緩やかな膨張を示すと考えられる変化が続いていますが、地震回数の増加に対応して5月末頃からその変化率が増加しましたが7月下旬から鈍化しています。傾斜計による観測では、火山活動によるとみられる変動は認められません。

定期的に発表する情報
https://www.data.jma.go.jp/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/tokyo/24m08/310_24m08.pdf

 

 噴火レベル1といえども全く噴火しないわけではないだろう。御嶽山だって噴火レベル1だったため関係機関もノーマークだったようだ。

 登山者はいつものように登山を楽しんでいた、それが突然の噴火。誰があの惨劇を想像しただろう、予想しただろう。

 焼岳もしかり、突然の噴火が、爆発が起きるかもしれないことを意識して登山を楽しみたい。

 



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