平成28年(2016年)9月9日
不動寺本堂に寄り添う影向石。
胎内くぐりができる。
矢筈ケ岳を後に出合峠から先、アップダウンはあるものの、登山道はよく踏まれ歩きやすい。
しかし、樹林帯の中展望は無く、黙々と足を進める。
出合峠先で今日初めての登山者と少しお話をした。
堂山へ登るつもりが、天神川の水量が多く、対岸に渡れなかったらしい。
この方が今日の山旅で唯一逢った登山者となった。
不動寺参道に合流。
此処は右へ、不動寺に向かう。
雑木林の中、緩やかに高度を上げる。
やがて道は二尊門を潜る。
門を潜ると両脇に、制多迦童子(考え事)と矜羯羅童子(願い事)の2童子が立つ。
優しいお顔になぜか(´▽`) ホッとする。
寺に向け、花崗岩が露出する参道を更に上がる。
本堂は境内の奥、巨岩に寄り添うように建つ立派な舞台作りで、山岳寺院の雰囲気。
太神山の頂上は、本堂の更に奥、奥之院の手前に有った。
登頂後、境内のベンチで昼食を取る。
聞こえるのは風が木々を揺らす音と、鳥のさえずる声。
静かすぎる。
食事後、樹林内の登山道を緩やかに高度を下げていく。
泣不動を通過。
丁石の数か減っていく。
登山道に落ち葉が堆積し、足に優しく歩きやすい。
木々の間から西側の展望が時々開けるようになると。
花崗岩むき出しの登山道となる。
時には両手も使い、慎重に足を運ぶ。
不動橋を渡ると林道は近い。
橋の上は、心地よい風が吹き抜ける。
林道に出た。
ここが、太神山への登山口。
林道歩きで駐車場所に向かう。
舗装道路は、ふかふかの登山道と違い足に堪える。
富川道の登山口に戻ってきた。
車はすぐそこ。
自分にお疲れさま。
今回の山行中に逢った登山者は結局1人だけで、静かな山旅となった。