カメラを片手に

家持と女郎花

今朝は24.4℃と熱帯夜から逃れた奈良、午前9時過ぎには30度を越えており、
残暑厳しい一日になりそうですね。
      10時半、℃、 %

今日の誕生日の花はヒユ科の「センニチコウ・千日紅」 Globe amaranth、
一年草で暑さや乾燥などに耐えて咲き続け、色あせしないことから、
花言葉は「永遠の命」と。

原産地の熱帯アメリカや熱帯アフリカに100種類ほど分布し、日本には江戸時
代初期の「花壇地錦抄」で伊藤伊兵衛が記されており、仏花として重宝され、
江戸中期にはドライフラワーとしても利用されたようだ。
 
なお同種の「キバナセンニチコウ」は大正時代末に渡来した多年草ですが、
気温が3度以下では枯れるため、一年草扱いに。
品種として「ストロベリーフィールド」や「ファイヤーワークス」が代表だ。

さて長期間色付き丸く見えているのは花ではなく、花や花序の付け根に出る
葉の「苞」にあたります。
花は苞の中の小さな黄色がそれで、一週間ほどしか咲いていない。
      

黄色の花といえば万葉時代の初秋、このあたりの佐紀を含む平城山丘陵に咲く
日本原産の花の代表は「オミナエシ・女郎花」ですね。
今やすっかりなくなってしまいましたが・・・    (近隣公園で)

オミナエシはオミナエシ科・属の多年草で、日当たりの良い山地や草原に生え、初秋に黄色い小さな花を咲かせ、別名を粟花(あわばな)ともいう。

万葉集、4巻 675 中臣女郎(なかとみのいらつめ)が詠む 
原『娘子部四 咲澤二生流 花勝見 都毛不知 戀裳摺可聞』
をみなへし 佐紀沢に生ふる 花かつみ かつても知らぬ 恋もするかも
中臣女郎が恋をしたお相手は、歌人で万葉集の撰者 「大伴家持」です。

今日はその「大伴家持」785年の忌日で数え68歳で没す。

家持が好きだった女郎花、万葉集には14首載せられるも、家持はこの一首だけ
万葉集 17巻 3943、
原『秋田乃 穂牟伎見我里 和我勢古我 布左多乎里家流 乎美奈敝之香物
『秋の田の 穂向き 見がてり 我が背子が ふさ手折り来る をみなへしかも』

赴任地の富山、最初の宴会で、一族の大伴池主が女郎花を手土産に持って
きてくれた心づかいに感謝して詠む、歓迎の挨拶ですね。
また昆虫がやってきた家持役の「コアオハナムグリ」、
逢瀬ではなく、宴会が始まるのかも?



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