今朝の最低気温は午前2時過ぎの11.4℃、冷え込みは弱く風もない。
日中は高層雲からの柔らかな日差しで23.9℃迄上がり、シャツ一枚それも袖を
まくるほどに。
でもこの暖かさも今日限りとなりそう。明日の雨で一気に秋が深まるようだ。
12時、20.8℃、63%
NHKラジオ深夜便・今日の誕生日の花はキク科の「コウヤボウキ・高野箒」
*当ブログ10月31日「咲いたコウヤボウキ、茎は箒になぜ?」参照を
一年枝には2~3cmの卵型の葉が1枚ずつ互い違いに葉が付き、枝には短毛が
生え、葉にも伏毛がある。9月~10月頃、枝の先端に1つずつ白い花を付け
れば、その後タンポポのような綿毛になる。
くるくるとカールしたリボン上の花弁から成る花で、掃除を頑張れば
「働き者」と言う花言葉に納得できますね。
7日も見たくてチケットを取り、奈良国立博物館の「第75回正倉院展」へ。
スロープを下り観覧を追えれば、お茶席(700円)への案内がありました。
菓子は400年以上続く老舗、大和郡山「本家菊屋」の上用で薄皮の上に焼印が
正倉院御物の「はなくいどり」で、咥えた花が朱に染まる。
薄茶は大和茶で山添村産「聖の光」とのことでした。
「はなくいどり・花喰鳥」とは・・・コトバンク等によれば
"装飾文様の一つ。
鳳凰などの瑞鳥が花の枝をくわえたもの。
ササン朝ペルシアに起源があり、葡萄の小枝をくわえ、栄光の象徴である
真珠の首飾をつけた鳥の文様、この形式が東伝する。
唐朝の史書『唐会要』に出てくる「鶻銜瑞草(かつがんずいそう)」や「雁銜(がん
かん)綬帯」の文様で、花唐草や綬帯をついばむ鳥獣をあらわしたもの。
やがてその首飾をついばんだり,さらには首飾のかわりに宝玉を華やかに
つないだ綬帯や美しい小枝をくわえるようになり、日本では正倉院御物の
工芸品などに見られ、さらに「松喰鶴」などの文様に発展した。”と
・1985年の第37回正倉院展 「紅牙撥鏤尺」
・2005年の第57回正倉院展 「紅牙撥鏤棊子」「粉地銀絵花形几」
・2008年の第60回正倉院展 「金銀絵漆皮箱」「彩絵水鳥形」
・2013年の第65回正倉院展 南倉185「花喰鳥刺繍裂残片」
茶碗は「赤膚焼」の奈良絵で、窯元「大塩玉泉」作
お点前を見たいと言う方もおられたが・・・
・棚は校倉棚
・釜は富士釜 浜松地紋・浄清造
・水指は染付 富田静山造
・薄器は唐松蒔絵 山中塗宗悦
・蓋置は俵型 佐々木昭楽造
・短冊は「玄鶴千年齢」東大寺別当上野道善
夕闇が迫り、西側出口へ出る手前、中庭に「八窓庵・はっそうあん」がある。
もとは興福寺の大乗院庭内にあった江戸時代中期の茶室「含翠亭(がんすいてい)」
ともいい、名茶人「古田織部・1544-1615」好みと伝えられる多窓式茶室、
大和の三茶室の一つ、残るは興福寺塔頭慈眼院の六窓庵(東京国立博物館)と
東京移転後戦災で焼失した東大寺塔頭四聖坊の「隠岐録・おきろく」です。
廃仏毀釈の混乱もあり、地元での保存を望む奈良の方々により明治25年(1892)
に大乗院から奈良国立博物館の敷地内に献納された。
でも近年庭園と共に茶室も老朽化が目立ち、クラウドファンディングにより
再生されている。どおりできれいなはずだ。
様式は四畳台目下座床の草庵風で、入母屋造り茅葺、天井は床前から点前座に
かけて蒲天井とし、残りは化粧屋根裏になっている。
HPより
HPより
13日(月)の閉幕まで残り4日間になった第75回正倉院展、
お帰りに庭を眺めながら一息つかれませんか。