今朝は16.9℃、陽が差し込んできたが、9時前から空全体が雲に覆われ、天候
は下り坂、もう昼前から雨がぽつりと降り出し、降ったり止んだり。
奈良では夕方からは本降りになるらしく、深夜に上がるらしいが・・・
停滞した梅雨前線、台風3号からの暖湿流で活発化されて、東海地域では
また災害級の大雨になるかもしれない。
9時半、22.9℃、66％さてNHKラジオ深夜便・今日の誕生日の花はバラ科の「ノイバラ・野茨」
つる性落葉低木で、沖縄県以外の山や野原でみられ、バラの中でも丈夫な
ことから品種改良などの台木として使われる。
5～6月頃に白や薄紅色の5枚の花弁を持つ花を咲かせ、その後赤い実をつけ、
別名として「野薔薇・ノバラ」とも呼ばれることも。
古くは、万葉名を「宇万良・うまら」と称し、宇万良にからまる野豆の歌
万葉集 巻20、4352、丈部鳥(はせつかべのとり)
防人(さきもり)として選ばれた丈部鳥が、奥様との別れを惜しんで詠んだ歌
原『美知乃倍乃 宇万良能宇礼尓 波保麻米乃 可良麻流伎美乎 波可礼加由加牟』
詠「道の辺(へ)の、茨(うまら)のうれに、延(は)ほ豆(まめ)の、
からまる君(きみ)を、はかれか行かむ 」
意）道の端の野茨の先に、這はう野豆のように、
まつわりつくあなたに、別れて行くのであろうか
その他に平安時代の『和名抄』、江戸時代の『本草図譜』 などに別名として
「山棘・やまばら」、「茨木・いばらぎ」、「酒屋忍冬・さかやにんどう」
または「よめぐい」と書かれている。
漢名は「野薔薇・やしょうび」、「野客・やかく」、「營實・えいじつ」と。
さて花言葉は「素朴なかわいらしさ」
気品に満ちた純白の花を咲かせる「ササユリ・笹百合」もかわいいですね。
万葉集では「さ百合」として12首詠まれており、多くはササユリのことで、
大友家持 万葉集 巻18 4115 大友家持
『さ百合花 ゆりも逢はむと 下延ふる 心しなくは 今日も経めやも』
なお東国の歌では、ササユリはなく、ヤマユリと考えられている。
万葉集 20巻、4369 大舎人部千文
『筑波嶺の さ百合の花の 夜床にも 愛 (かな) しけ妹そ 昼も愛しけ』
毎年見に行っている大和文華館の庭「文化苑」のササユリ、見ごろに間に合
わず、やっと今朝から訪れれば・・・
駐車用の門から入った赤松の根元に一輪だけ咲き残ってくれた。
ササユリは、草丈50cm〜100cm程になるユリ科の球根の多年生植物で日本の
固有種。中部以西〜九州の山地などに見られ、5月頃から茎は立ち上がり、
葉は互生し、葉はやや厚く8～15㎝の披針形を呈し、笹似ることからこの名に
5月～7月頃に淡いピンク色(稀に白色)の花を咲かせ、花被片の長さは7～15cm
ほどで漏斗状に反り返る。
雌蕊の柱頭の周りにある6本の雄しべ、花粉の色は赤褐色になり、かぐわしい
香りをすこしだけ振りまいていた。
なお例年沢山咲いている南側の谷筋のササユリは、三輪だけそれも・・・
残った柱頭の雌蕊だけが・・・
帰り道、大和文華館の北側道路沿いの林を見れば、ササの中で10輪ほどが
可憐に咲き、やはり日陰はまだ見頃なのか
やはり桜井市三輪の「三輪明神・大神神社」の「ささゆり園」、2000年に一般
公開が始まり、広さ約1320平方メートルで日本全国から集められたササユリ
約1500株が植えられており「見ごろは来月上旬以降で6月19日迄開園予定」。
また奈良市にある大神神社の摂社「率川神社・いさがわじんじゃ 」、6月17日
ゆり祭として有名な「三枝祭・さいくさのまつり」もあります。
率川神社HPによれば
＂御祭神姫蹈韛五十鈴姫命（ひめたたらいすずひめのみこと）が三輪山の麓、
狭井川のほとりにお住みになり、その附近には笹ゆりの花が美しく咲き誇っ
ていたと伝えられ、そのご縁故により、後世にご祭神にお慶びいただくため
に酒罇に笹ゆりの花を飾っておまつりする様になったと言い伝えられる。”
例祭日 ６月１７日 １０時３０分斎行
なお宵宮祭 ６月１６日 １５時斎行、後宴祭 ６月１８日 １０時斎行も。
