キツネノカミソリのようには目立たないが、面白い花をふたつ撮ってきた。
ハエドクソウ(ハエドクソウ科、クマツヅラ科に近い)
ハエドクソウ、動物に因んだ名前が蝿にたどりついた。
蝿毒草を検索すると「昔はこの根を煮詰めて蝿取り紙をつくったといいます」とか
「蝿を惹きつけ舐めると死ぬ成分が含まれているのだろう」などの記述が多く見られるが、
実際に見たり実証したという記事は見当たらない。
近所に住む足立直義さんというナチュラリストとそのグループが、
昨年ハエドクソウから蝿取り紙を作る試みをしたそうだ。
瀬谷市民の森でハエドクソウの根を採取し、
すりおろしたり煮出したりグループごとに色んな方法を試みた。
すりおろしてつぶす方法はあまり汁が出なかった。
煮出す方法は濃い汁が充分採れて短冊の和紙にしみこませることができたが、
臭いも粘着力もなく枯葉のようであったらしい。
すりおろした汁と、煮出した汁を紙に塗りつけて、
それぞれ蝿とともに袋に入れておくことも試したが死ななかったそうだ。
有毒成分を含むともされるが蝿に効くかどうか明らかでない。
言い伝えられていることを鵜呑みにせず、
時には自分の目で確かめるというのも意味のあることだ。
ハエドクソウの花は下から咲いていき、咲き終わると下を向く。
トリミングで拡大したので分かりにくいが、
ハエドクソウの実は先が鉤形になっていて服や動物について運ばれる。
ミズタマソウ(アカバナ科)
ミズタマソウは球形の実に毛があって動物にくっつく。
この実に露がつくと綺麗な玉になるらしいが、まだ見ていない。
萼が2枚、 花弁が2枚、オシベが2本、そしてメシベが1本。
花弁の先は、くぼんでハート形のようになっている。
球形の子房に既に白い毛がいっぱいある。
花に焦点が合っていないが全体の様子と葉の形を載せておく。
数ミリの花たちにも個性や物語があって面白い。
ところが名前は片やハエドクソウ、片やミズタマソウとは
ずいぶんイメージが違うこと…(^^;)
ハエドクソウでハエトリ紙が作れるか試したというお話、
興味深かったです。実験結果からは、いったいどこから蝿毒の名が
きたのか謎が深まったのですね。不思議。
ミズタマソウの水の玉、綺麗でしょうね。こちらは命名した方の
感動が想像できます。(^^)
ハエドクソウはご近所でも見かけられるかもしれませんよ。我が家のすぐ近くにも咲いていましたから。
ミズタマソウの露、いつか見たいです。
でも、名前のイメージと違い、可愛い花ですね。
ミズタマソウも花だけ見ると名付けられた理由がわかりにくいですね。
この毛のようなもので、ヒッツキムシのように服などにも付くでしょうね。
>それぞれ蝿とともに袋に入れておくことも試したが死ななかったそうだ
イヤイヤ貴重な実験結果を有難う御座います。
ハエドクソウと言うのですから何らかの効能があるのではなかろうか。
ハエがお腹を壊したとき、この草に止まると、一発で下痢がとまるとか・・・・(笑い、大笑い)
このカキコを読み『薬九層倍』を連想
・薬九層倍(くすりくそうばい) 薬の売価は原価に比べて非常に高いということで、薬屋の商法の悪どさを喩えた言葉。また、一般に、暴利を貪(むさぼ)ること。
となると・・・・
『薬九層倍薬効無』なる造語をご披露。
ハエドクソウとは全く無関係でした。ご免
ザーッと一雨来るといいのにと思っています。
花だけ見てハエは思い浮かびません。
ミズタマソウは水玉になるかどうか、雨のあとにでも覗いて見ます。
毒と薬は紙一重だから、ハエドクソウから人に有効な薬が開発できるかもしれません。
でも研究費が相当かかりますから、売るときは原価の9倍以上の値段になりますね。
雨露を受けたミズタマソウの綺麗でしょうね。初めて見る花です。
植物が原料ならなんとなく安心ですね。
今でもビニールハウスの中に吊るしたりしていました。でも花はかわいいものですね。
いろんな発見されていい勉強させていただいてます。
ミズタマソウ、季節が進めば水玉を見る機会があるかもしれません。見たら撮ってきます。
どちらも今年初めて知った花です。