
愛川町八菅の田んぼの近くで、いっぱいの葉の間にぽつぽつと黄色い花が見えた。

カワラケツメイ(マメ科)
カワラケツメイ(河原決明)だ。決明とはエビスグサのことで種子は決明子という漢方生薬だとか。
葉はネムノキにも似た羽状複葉で小葉が2、30個も並ぶ。

マメ科の花は蝶形が多いのだけれどカワラケツメイは少し違う。
ジャケツイバラに似て、おおむね上に3枚、下に2枚の花弁に雄しべが4本ある。

つぎつぎと豆果が出来ている。

光に透かして見ると種が7個以上も入っていた。
帰化植物に押されて生育が少なくなっているらしい。
この場所はかなりの群生ですね。数が少なくなっているとうかがって、
身を寄せ合って互いを守っているかのように思えました。
生薬ケツメイシが採れるエビスグサは(こちらも未見)、たしか細長い豆果。
カワラケツメイの方は平べったそうですね。光に透けた様子が綺麗です。
面積的には広がっていましたが、このあたりでも一角だけしか見ませんでした。
エビスグサの実はまだ見ていませんが、カワラケツメイの実は平べったくなっていました。
どこかほかでも見られるか気に留めておこうと思っています。