Sound of waves.  日々舞武両道

by 後藤宏美(Hiromi Goto)HiromiEva
カラダ教習所松戸EvaDanceStudio

鉄扇とワタシと父への手紙

2023-05-18 14:28:00 | Weblog
【鉄扇と私と父への手紙】

鉄扇のズッシリとした重さに
実戦を実感しつつ…

母と別れ、寂しくなった父からの
一方的なメッセージを 

まとめて開封しました。

実父の手紙の内容はいつも同じです…
彼がいかに優秀で、何度国から表彰され、
誰に助言をし、誰が頭を下げに来て、
自分が如何に苦労し、
それに比べて
私と弟がどれほど愚鈍で残念であるか…
が書かれています。

今回初めて私は、実父に〈偉そうなこと〉を
返信しました。

下記を書き終えて、

これは私の人生でこれから絶対に
【忘れてはならないことだ】
〈自分の為の教訓なのだ〉と思ったので、

ここに残すと共に、

同じ人間として、
〈言葉に出来てなかったけれど知っていた〉
誰かの為のメモにもなればいいな。
と思った次第です。

〜手紙〜

「…あなたがこの世を去る時、賞状と札束は全て、ただの紙切れになり、あなたがもらったメダルと硬貨の全ては、ただの金属片になります。

人の価値は、もらった賞状の多さや、稼いだ金額ではなく、

どれだけ周りの人を愛して、愛されて、人と協力して、次世代のために何を成し遂げたのであるか?と私は考えます。

愛することを真摯に学ぶために、家庭というのは素晴らしい学舎であり、生まれたての赤ん坊から学ぶことは本当に多いです。

彼らは言葉も使わずに、私たちに無条件の愛を与えて、人間がSOSを出すことは双方にとって必要で、支え合うことの素晴らしさを教えてくれます。

母になった時、
私はこの子を失いたくないと思いました。

その日から彼が泣くのは私の為でもありました。

私に何をすべきか考えさせ、母になる為の学びを与え、私が※彼を失わないために※ミルクを与えさせる…

私の方が〈与えさせて頂いている〉のです。

なぜなら私こそが、
彼を失いたくないと思っているのだから。

私は息子の存在のおかげで、
そういう愛を知りました。

私は、愛されたければ、
〈自分が先に愛を示すこと〉を
社会から教わりました。

父は、「愛そう」「愛を伝えよう」「感謝できるところを探そう」という愛の交流を
最近も…試みたでしょうか?

そして、愛された時に、それを
〈受け止める器〉を、

ちゃんと心に魂に、育てているでしょうか?

私がどんな形で愛を表現しても…

自分の意に沿わないカタチであれば
捨て置かれてしまう…

何千回、何万回と心を込めて贈り物(行動、言葉、物、人)をしても

受け取る側に準備がなければ

見えない、聞こえない、覚えがない、と
言われてしまう…

相手の気持ちを考えたことはありますか?

父に「ダメだ」「残念だ」と言われた時の
私や弟や、母の気持ちを想像してみたら、
何か気づくかもしれません…。

〈罵倒に耐えられる人だけが自分を愛している〉と言うのは、それは愛でしょうか?

期待に応えられなければ
「だからお前はダメだ」と言われて…

弟が、母が、友人が…

距離を置くのは、当然のことであると
私には理解ができます。

『人に求める前に、自分から差し出して、
愛されようとする前に、愛せる人であろうとすること』を努力し

『一つでも二つでも、良いことに目を向けて、
感謝できる事を探せば』

今日が最後の日でも、良い人生だったと思えると思います。

寂しいのは、人のせいではありません。

なぜなら自分の人生のハンドルは、いつだって自分しか握り得ないからです。

これまで、数々の武勇伝を残した父だからこそ、
残りの人生を、悔いなく生きるために、
人を愛せるエキスパートになって欲しいと思います。

お身体お気をつけて。

(↑書きながら自分にも言い聞かせていました、死んだ後、自分の存在は、人の記憶の中にしか残らない、だから、私は、多くの人に、宏美は自分を愛してくれたな、と思い出すたびに、元気が出たり、幸せを感じられる存在になりたいと思います。)

宏美




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