アメリカ留学中の医局の4学年上の先輩から、連絡するようにとのお達しがあった。大学院生時代に大変お世話になった5学年上の先輩がアメリカにこられており、さらに、つい先日スカイプをされるようになったので連絡するようにとの連絡。
この先輩の留学と自分の留学が入れ違いになってしまい、年に数回のメールだけのやりとりでもう5年以上もお会いしていない。ご存じの通り、スカイプなら相手の顔を見ながら、しかも原則無料で会話ができる。その先輩の顔を5年ぶりに見ることができた。
やはりメールでのやりとりとは異なり、久しぶりの再会といった気分が味わえたことは大きい。大学院時代にみんなで朝から夜中まで長時間働き続けた事が懐かしい。いま思うと、効率など無縁の時間的「自由」がそこにはあった。週に一回の外病院への外来と当直以外は、自由に時間が使えたあのころは二度と戻っては来ないだろう。会話中に、もう一人の先輩が午前2時30分!に仕事から帰宅され、スカイプでの会話に合流され、三人でも話をすることができた。気がつけば二時間近く話し込んでしまうほど、時間の経過を忘れてしまうぐらい楽しいひとときだった。
インターネットと電話機能が組み合わさることで、一体どれだけ多くの人々が遠く離れた人とすばらしいコミュニケーションをとれるようになったのか。スカイプは、先の東日本の大震災の際には、緊急連絡の場を提供するという目的で海外と日本との通話を無料で提供していた。人々の日常生活を便利にする、すばらしいビジネスである。元来、単純な私は素直に感激した。