KEIのJOY!日記

日々の暮らしや食生活、子ども(1人+1匹)、読書について気ままに綴っていきます。基本コメントには返信しません。

「島は僕らと」

2016年12月21日 | 本、雑誌、新聞
夏に買った本なのに、後回しになってた本を読みました
「島は僕らと」辻村深月さんです。この方の作品は「ツナグ」を読んでます。

挿絵にある4人の学生の物語です

<ストーリー>
瀬戸内海に浮かぶ「冴島」、ここで唯一の同級生「朱里(あかり)」「衣花(きぬか)」「源樹(げんき)」「新(あらた)」の4人はフェリーで本土の高校に通う。
祖母と母の女3代で暮らす「朱里」、美人で気が強くどこか醒めた網元の一人娘「衣花」、幼い頃に島に転居し母が家を出、リゾートホテル経営の父と暮らす金髪の「源樹」、両親と妹と暮らす演劇部に入っているがうまく練習に出れない「新」の4人の目から見る島の生活が描かれています。

淡い恋心と友情だけでなく、島独特の世界観やIターン(出身地とは別の地方に住む、特に都会から田舎に移り住む人のこと)やシングルマザー、島の暮らしの良し悪しの雰囲気が細かく描かれているので、島に住んだことが無くても情景が浮かびます。
島の子は高校卒業を期に島を出て、大学や就職をする。つまり4人が一緒に過ごせる時間はあと少し。。
それぞれの想いや葛藤、模索する様子が描かれています。

この本を読むと住んだこともない島の様子がよく分かり、前半は「冴島」の様にゆっくりと物語が進みます。
最後には故郷とは何か?と考えさせられるような物語でした。
島に関する本はあまり読んでなかったので、初めて知ることもあり面白かったです
ただの学生の甘酸っぱい恋愛小説だったらどうしようかと思いましたが、ほとんどは島の出来事に関する物語でした

ぜひゆったりとした「冴島」の世界に入り込んでみて下さい


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