白山 骨折れる 下山 29 2015.10.04
ケガをしても歩くことはできる歩かねば家に帰られない。下山には一苦労した。
痛みはそれほどでもなかったが急な坂道や段差のある岩場を下らなければならない。岩をささえる手が使えない!!
こんど転けたらおわりだ。まだ標高差500mある。気が沈む
女房が気遣って、急な坂は手足となって下山することができた。
下山の最後にちょっとしたハプクニングが起こった。最初に渡った吊り橋が眼下に見えた。
もう少しで、バス停に着くと気力を振り絞る。道標を確認しながら下山していく、しかし途中で
「この下山道おかし、来たときと違う」と妻が言い出した。道がだんだん急にきっくなている。
景色が違っている。右側に沢が迫ってくる。足場の悪いところで立ち往生してしまった。
『登山の原則 道に迷ったら元に戻る』である。わたしが戻ろうと妻に言って戻りかけた。
その時にケガのときにタオルを貸してくれた登山者の方がこの道を下山してきた。
「この道は別当出会に行きますよねえ?登ったきたみちと違うようですが?」
不安そうに見上げて尋ねた。「ここは登りと下りは違うんですよ!」答えてくれた。
やっと納得して、右腕をかばいながら最後の力を振り絞り慎重に足場を固めながらゆっくり、ゆっくり降りていった。
やっとの思いで下山できた。白山のシンボルの吊り橋に辿りつくことがだきた。
別当のバス停にやっとたどり着いた。バスの従業員に実情を話し、病院の手配をお聞きしましたが
ここのバス会社は石川県金沢市でちょっと方向違っているようだ。
白山は石川県と長野県県境にあり、金沢→白山ルートが一番ポピュラーだ。
私達は福井県福井市のホテルを予約している。
仕方なく車を駐車している一ノ瀬センターで救急病院を探した。
センターの係員の方は福井の救急の連絡を教えてくれた。
福井県立病院の救急に行くことにした。
カーナビにセットしてそちらにむかった。
心が沈む。楽しい白山登山がこんなかたちで終わるんんて・・・・
まだこの時点ではまだ骨折しているかどうかは分かっていなかった。
福井の病院と話は続く。
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