「百人一首」 第2回 古典文学への入り口 「19」
わずか31文字で、一見シンプルにみえる和歌の中には、さまざまな技巧が凝らされている。
「枕詞」「掛詞」「縁語」「歌枕」「見立て」……
日本人でも理解にとまどってしまう豊富な技巧を外国人ならではの視点でわかりやすく解きほぐしていくピーター・マクミランさんは、限られた制限の中でも、これらの技巧が限りない表現の可能性を開いていくという。
もう一つの特徴は「はかなさ」。西欧の美的感受性が永遠性・無時間性を重視するのに対して、日本のそれは、人生のはかなさ脆さに美の本質を見出そうとする。
第二回は、和歌の可能性を広げる「技巧」の意味、そして「はかなさ」をとらえる日本の独自の美意識に迫っていく。
HAUSER - Song from a Secret Garden
みおつくし(澪標)とは、船が通る水路の標識として立てられる杭のことです。水深の浅い河口港などに設けられ、船が浅瀬に乗り上げないように目印として利用されていました。
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