何を考え何を想い何するの

神戸の山の暮らしから。
育児のこと、日々の手シゴト、身の廻りの自然のこと。
悩み進む楽しく愛おしい日々。

‘お産’を選ぶ

2007年11月01日 | 育児のあれこれ

いま住んでいる神戸市東灘区界隈は、子供の数も多く、産科もたくさんあるので、比較的 自分の好みにあった‘お産’を選ぶことが出来るだろう。

私の‘お産’に対する基本的な考えは、あるTV番組に大きな影響を受けたと言える。 

それは、吉村医院 http://www.ubushiro.jp/ のドキュメント。

ちょうど、そろそろ子供が欲しいなぁと思い始めていた30歳頃に、夫と共に、たまたま何気なく番組を観たのだが、 お産というもの自体、映画やドラマのフィクションのもののイメージしか無かった私にとって、リアルなお産をハッキリ認識した衝撃的とも言える内容だった!  お産をするのは妊婦自身。家事や歩くコトで身体をどんどん動かす。自然に任せる。……

言葉にし難いのだが、 おそらく 私の‘お産’に対する考え方の‘核’になったと言えるだろう。

自分が妊娠して、 いざ‘お産’を考えた時に、当然 浮かんだイメージは、この番組でみた‘自然分娩’。

当時は京都に住んでいたのだが、神戸への転居が決まり、ちょうど近くに有名な助産所があることを母から聞いて知ったので、 夫と足を運んで かつ色々と検討し「助産所で出産したい」と決心した。

実際、 妊婦検診で 毛利助産所に通い始めて、本当に良い時間を過ごさせてもらったと思わずにはいられない。

毎回、30分以上も掛けての検診と問診。 

お産が楽になる為の体操指導や食事のアドバイスだけでなく、 初めての妊娠での不安や体調不良など、親身になって話を聞き励まし、対策を考えてくれる。  時に、マッサージをしてくれたり、冷え防止のお灸をしてくれたり… とにかく挙げるとキリがないのだが、

何と言っても大きなこと、

ソレは ‘自覚’を 自然と得たことではないかと思う。

「自分で産む」という自覚。  「産ませてもらう」ではなく。

まぁそんな大層なことでなくても、

妊婦検診に行くと、 待合部屋でコタツに入りながら、暖かい柿の葉茶を飲んでぬくぬくしておると、「予定日いつですかぁ」などと、妊婦同士や 研修に来ている助産師の卵サンと、自然とおしゃべりも弾む。 暖かい空気がいつも助産所には流れているので、何ともリラックスした気持ちになれるのだ。 

結局は、お産リスクの高い可能性があるとのことで、36週で、病院出産に切り替えることを選んだのだが、 ソレまでに助産所で得たことは本当に大きくて、ずっと今でも通常の生活に活きている。

で、その時は、 幸い 近所のフリースタイル分娩を扱っている個人病院で、助産師も心遣いのある とても安産で良いお産が出来たし、産後スグのケアも含めて 満足している。

さて、今回のお産はどうしようか。

とにかく 「分娩台」出産が絶対に私は嫌なので、産科選びは限られてしまう。 人気の産科はスグに分娩予約がいっぱいになってしまうので、悠長に考えてはいられないのだ。 前回のこともあって、夫は 助産所出産に心配のようだったので、とりあえずは、一ヶ月程前に個人病院に分娩予約を入れた。(前回お産した産科は少し変化があったので、別のトコロに。)

が、ツワリも落ち着いて 心身が楽になってくると、 助産所への想いが、またニョキニョキ湧いてきてしまっている。

まだ 検診で数回、その産科に通っただけだが、「あぁ~助産所の空気が恋しい…」って感じなのだ(^^)。  おまけに、最近に助産所で出産した友人のオススメ度はもちろん高しっ!なので、ちょっと検討し直したいなぁと思っておるところである。