(※海外ドラマ『Lの世界』についてネタばれ☆があります。一応念のため、ご注意くださいませm(_ _)m)
引き続き、『Lの世界』を視聴中なのですが、今シーズン3の第6話まで見終わったところです
なので、今回はシーズン2についての感想を……と思ったのですが、例の『NYガールズ・ダイアリー』(以下、面倒なので『NYGD』と略☆)』のパクリ問題なのですが――いえ、シーズン3の途中まで見てる今の段階で、よく訴えられてないなというくらい、『Lの世界』からパクッてるネタが多すぎるのでは……と思い、前にも似たこと書いてるんですけど、『NYGD』の原題って『The Bold Type』で、これ、「大胆なタイプ」って意味らしいんですよ。そんで、『Lの世界』を見れば見るほど、よくここまで大胆にパクッたなと思い、ここまでくると呆れるを通りこして、一視聴者として笑っちゃうくらいだと思ったというか
その~、前に『NYGD』の感想書いた時には、まだ『Lの世界』を未体験(笑)だったので、主に『SATC』スタッフ陣さまのお怒りはごもっともと思う……みたいなことを書きました。でも、『Lの世界』に関しては、わたし的に「法的にヤヴァいレベルですぜ」と感じたんですよ。それで、わたし『SATC』は見たの相当前のことなので、映像の細かいところとか思いだせないっていうだけで……たぶん、今一番最初から見返したとしたら、『Lの世界』と同じくらいの率でパクリ箇所に相当する部分がいくつも出てくるかもしれない……そんなふうに思いました(^^;)
ただ、『SATC』の続編である『AND JUST LIKE THAT...』で、『NYGD』に対する明らかなパクリ返し☆というのがあって――見てるとこう思いました。「こういう微妙かつ中途半端なパクリ箇所がいくつもあると、超キモいでしょ?」みたいに、そうスタッフさまはおっしゃりたかったのかなあ、と。それで、それって『Lの世界』でもまったく同じです。あと、わたしが『NYGD』で、「このあたりはSATCその他の作品のパクリじゃなく、NYGDのオリジナリティーが出てていいんじゃないかな」と思ってたところがほぼ、『Lの世界』からのパクリだったということも、一応書き記しておきたいと思いますm(_ _)m
じゃあ、今はもう好感を持って見終わった『NYGD』をキライになったかといえばそんなこともなく……『NYGD』はNYGDで、あれはあれで良かったというか、そんなふうに思うんですよね(何より、最終回の終わり方は感動的でした)。ただ、これだけ色々パクッてて、「訴えられるかもしれない」とか、「そのあたりについて批判が集中するかもしれない」と思わなかったことに対して、自分的に結構驚くというか(^^;)
何分、シーズン4が自分的に一番面白かったですし、そこまで続いていたということは、それなりに結構人気があったのでないか……と思ったりもするわけです。あ、この話続けると長くなりますんで、いいかげん『Lの世界』のシーズン2の感想をば。。。
大体メインのレズビアン(orバイ)の女性が7人くらいいて、それぞれのエピソードが順番に交替で出てくるストーリー運びなのですが、その中で主役級カップルがジェニファー・ビールスさん演じるベットと、彼女と七年以上暮らしてる、ティナのカップル。
シーズン1で、ベットのキャンディスという女性に対する浮気により、ベットとティナの関係にはヒビが入ります。もちろん、悪いのは浮気したベットなのですが、見てる側としては彼女の苦しい立場や、本当に反省してる気持ちもわかるので……ティナがちゃぶ台(テーブルだっての・笑)ひっくり返したくらい怒るのも当然と思いつつ――でも、簡単に(?)浮気を許して復縁しちゃうと、ドラマとしてつまんないというか、すぐ終わっちゃうというのがあるので、このあたりのレズビアン夫婦としてのふたりの微妙な関係というのは、シーズン3へさらに持ち越されます(でも、そこがまたすごくいいと思う。なんでって、レズビアンカップルでも異性婚カップルでも、パートナー同士が抱える問題って、何も変わりがないんだろうなと思うから)。
シーズン2で、ティナは結構お腹が大きくなってきてるのに、ヘレナという綺麗な同年代の超セレブ女性と関係を持っています。このあたりも、「今度はおのれが浮気かい!つか、妊婦なのにいいんかい!」とか思うことは(自分的に)一切なく、ただ、ティナってベットが男性役といった感じで、支配欲の強い彼女に支配されてるのに前から疑問を持ってはいた(=それが浮気をきっかけに爆発した)といったところがあるのに――わたし、ヘレナもタイプ的にはベットとすごく似てると思うんですよ(^^;)
しかも、彼女の場合、超のつく大金持ちなだけに、今度はお金によっても完全に支配される可能性がある……ティナはだめんず☆ってわけじゃないと思うんだけれど(この場合はだうぃめんず?)、性格的にすごく優しい人なんですよね。だから、なんでも相手に合わせて「うんうん」話を聞いてあげて、感情としてわかるところはわかってあげてっていう、多くの男性がティナのような女性を「いいなあ」と思うだろうなあ、といったタイプの女性。支配されてるなんて言っても、まあわかりやすくそう書いたってだけで、ティナは頭も良く、自分の意見もちゃんと持ってる女性だけれど、自分のことは一旦置いておいて、一歩相手に譲ってあげる……という姿勢を常に取れることが彼女の「優しさ」なわけです。ところが、毎日一緒にいるとこの「優しさ」に慣れ切ってしまい、いつしかベットは「自分の意見が一番正しい」と言いますか、そんなふうにティナに押しつけるのが当たり前になっていったんだろうなあと思う。
このあたりも、すごく描写がリアルでした。特に、レズビアンのカップルの場合、女性が十代を通し友達に対して感じる「自己同一化」の延長線上に恋人として成り立ってるようなところがあって、ティナが「彼女は自分が目の前にいても、わたしのことが見えてない」みたいに言ってたのは、そういう部分もあると思います(もちろん異性婚カップルだって、「夫はわたしが目の前にいても、透明人間みたいに本当は見えてないの」ということはよくあると思う)。でも、ベットとティナは一度別居したことで、ベットはそうした自分の欠点に気づいていくし、ティナはベットのそうした変化に気づき、それで再び彼女と一緒に暮らして赤ちゃんを産もうって、そう思ったんじゃないかな……と思ったというか(まあ、ヘレナが元カノとの間に赤ちゃんと養子がいて、別れたあと親権で揉めてるのを見、色々考えたとか、理由はそれだけじゃないにしても^^;)。
ただ、今シーズン3見てて面白い(?)のは、そんなふうに元鞘に戻ったふたりで、赤ちゃんも無事生まれてラブラブハッピーかと言えばそんなこともなく――お互い、赤ちゃんの世話に関することを色々話したりする以外では、相変わらずセックスその他絶賛倦怠期中☆というか(笑)。その上、ベットは美術館のディレクターの職をクビになってしまい、今度はティナが代わりに、ベットと結婚する前までしていた映画関係の仕事へ復帰します。あと、ティナはこの映画の仕事で出会ったジョシュという男性に惹かれてしまい……という、ここが今、わたしがシーズン3見てて気になってるエピソードのひとつかも(笑)。
ええと、ベットとティナの話だけでも長くなりましたが(汗)、シーズン2では、元は友達同士だったアリスとデイナがくっついて、すごくうまくいってたのに、シーズン3では破局を迎えていますこのあたりに関しては、シーズン3の感想のほうに回したいと思うのですが……シーズン4以降、デイナの出番がなくなってしまうらしく。。。事情のほうはわかりませんが、ようするに降板ということだと思うんですよね。当然、デイナ役のエリン・ダニエルズさんが何か問題起こしたとかではなく――わたしの勝手な想像では、シーズン4以降の契約の更新をしなかったのではないかと思います。それで、シーズン2の冒頭で、ジェニーをレズビアン道へ引きずり込んだマリーナさんがシーズン2以降出演されてないわけですが、こちらも、2以降の契約を更新されなかったのだろうと思うわけです。別の出演依頼が他にあり、そちらを取ったのかもしれませんが、正直、「レズビアンのセックスシーンばっかできっつ☆」と思ったとしてもまったく不思議でなかったのではないかと(^^;)それで、デイナに関しては、ペニバンネタが「一体なんなのよ、これww」みたいな、そこらへんが演じててキツかったのではないかと、そう想像しなくもありません(ディルドなんて言葉、見てて初めて知りました。いえ、知らなかったらほんと、わたしの場合小説にでてくる王子様にでもそうつけて、ディルなんていう愛称で呼ばせてたかも)。
そんで、シーズン2に出てくる新キャラにカルメンちゃんという、超可愛い女の子がいるのですが、みんな大好き、女たらしのシェ―ンは、今度は彼女と真面目に交際することを考えはじめた模様……ティムがいなくなったあと、ジェニーはシェ―ンと一緒に暮らしはじめますが、お高い家賃を払うのに、もうひとりルームメイトを離れに置こうということになり、映画を撮ってるマークという男性に家賃を三分の一、負担してもらうことにします。
ただこのマーク、ゴミのような友達、その名もゴーミーのアドヴァイスで、「レズビアンのドキュメンタリー」を撮るのに、母屋のほうに盗撮用カメラをこっそりしかけるという、クズ男であることがのちに判明し……ただ彼、シェ―ンが女性とセックスしてるところを見て、あることに気づいたらしく。あ、はっきりそう明言化されてるわけじゃないんですけど、わたし的には見てて――シェ―ンって、あっちの女性ともこっちの女性とも寝ていて、今まで関係を持った相手は750人~1200人の間くらいって言ってましたっけ?(下品な言い方で恐縮ですが、手コキ含む、ということらしい^^;)でも、彼女の場合、たぶんどっちかっていうと、女性に尽くすタイプのいわゆるタチ役で、性格的にもすごく優しい子なんですよね。自分の快楽優先とかじゃなく、相手の女の子を大切にして、先にイカせてあげるといった感じの、好色とか淫乱とか、一般的に人が連想するようなこととは少し別なのだと思う、シェ―ンのセックスって(たぶん)。
たとえば、シェ―ンは10歳くらいで親に捨てられてるらしいのですが、「人から必要にされることが嬉しい」とか、彼女の女の子に尽くして与えたいという優しさは……そういうところから来てるんじゃないかなと思うんですよね(そして、マークにはそのあたりのことが見ていてわかったのだと思う)。
以降、マークはシェ―ンに対して「尊敬している」といった態度を取って友達になるわけですが、盗撮カメラのお約束(?)として、そんなものさえなければ、本来なら見るはずのなかったものを、ジェーンはそのテープの中で見てしまいます。テープのタイトルに『カルメン愛の告白』みたいにあって……その中でカルメンは、こんなふうにシェ―ンに言っています。この頃、カルメンはジェニーとつきあっていて、ジェニーのほうでは「きっと今度こそうまくいく」と思っていたらしい。でも、カルメンの本音は違ったわけです。彼女は自分の運命の相手はシェ―ンだと思う、といったことをシェ―ン自身に語っていて……ジェニーに対しては、「ジェニーは運命の恋人に会ってもきっと気づかない。自分の悩みにハマってるから」と言ってるんですよね。
ジェニーはシェ―ンとは親友のルームメイトであり、この場合、それは大親友と恋人を同時に失うということであり――また同時に、ジェニーはこの頃、昔あった自分の暗い過去の記憶を思いだしつつあったのでした……このあたりも、はっきり明言されてるわけではないものの、ジェニーはたぶん十歳とか、もしかしたらそれよりもっと上か下かわからないけれど、男性にレイプされた経験がある。シーズン2のジェニーの行動は、ストリップショーで真っ裸になってみたり、このあたりのことが原因で自傷行為に走ってしまったり……精神的にかなりキツいものですが、わたしの個人的なシーズン2でもっとも心に残った言葉は、ジェニーのものでした。
ジェニーは盗撮していたマークのことを許そうとしませんでしたが、マークはあやまりつつ、謝罪の気持ちからジェニーの前でパンツも脱いで丸裸になるのですが……ジェニーは「そんなんじゃ全然足りない」と言います。「その裸の胸に『犯してください』って書きなさいよ。それで町の通りを歩くの。誰かがヤリたがったら受け入れて――コトが終わったら、微笑みながらお礼を言うの。そうしたら初めて女の立場がわかるわ」――また、マークにふたり妹がいると聞いて、その妹さんたちが盗撮のことを聞いたらどう思うか、みたいにもジェニーは聞いてたと思います。この部分が、わたし的にシーズン2における一番素晴らしいと感じたシーンでした
その~、今映画界で性加害が問題になっていると、ネットで記事が上がってるのを見たのですが、シーズン1でシェ―ンが好きになる既婚女性の役を、ロザンナ・アークエットさんが演じてるんですよね。それで、ロザンナ・アークエットさんの素晴らしいドキュメンタリーに『デブラ・ウィンガーを探して』という作品があって、ハリウッドには昔からそうしたことがあるっていうのを、色々な女優さんに聞いたりしてるっていう作品だったような気がします(^^;)
見たの相当昔なので、記憶のほうかなりあやふやですが、映画のプロデューサーといった権力者が男性だった場合、彼の頭の中にあるのは「あの女優はヤレるのか」どうかというのが第一だと、そのことをどう思うかといったことをロザンナ・アークエットさんは色んな女優さんに聞いてたような気がします。
そんで、『Lの世界』も舞台がウエストハリウッドなので、ティナはもともと映画業界で働いてた人だし、シェ―ンもシーズン2で、映画の撮影現場で美容師として働いていて、ギョーカイの女帝のようなクレイジーモンスターに好かれてたりします(笑)。これ、見ていてリアルにこういう人っているんだろうなと思ったりしますし、シーズン1でシェ―ンが「ハリウッドの金持ちの変態どもにボロボロにされるぞ」みたいに言うシーンがありますが、これも実際ほんとなんだろうなと思ったというか(^^;)
なんにしても、わたし的な今見てる「感じ」としては、シーズン2よりシーズン3のほうが面白かな~といった感じで、このままシーズン4、5……と、たぶん見続けていけるのではないかという気がしています
それではまた~!!