大阪・京橋 カンタービレ声楽教室のブログ

レッスンの話題を中心に書いています。

テクニック優先?!

2018年03月23日 | レッスン

マニフィカ カンタービレ声楽教室



こんにちは。今日もブログを更新できました。

さて、毎日とは言わなくてもちょこちょこ読んで下さっている皆さんの中には、私のブログの内容はテクニックのことが多いように思う方もいらっしゃるのではないかと思います。

では私は「テクニックが何より一番大事!」と思っているかというと…そういう訳でもありません。

声楽教室の先生が言うことではないかもしれませんが、誤解を恐れずに言うと、自分がこれでいい!と思えばテクニック云々などなくても、極論を言うと勉強しなくてもよいと思っています、実は。



でも、テクニックがないと歌えない曲もあるし、テクニックがあると自分が表現したいものがより一層表現しやすくなることが多々あります。

それに、元々うまい人だけじゃなくて、テクニックを勉強さえすれば、今歌えない人、今自分が納得できるように表現できない人も満足できる、或いは満足に近い形で演奏できるようになるというのがテクニックであって、我々の味方であると思っています。

自分は正にテクニックのお陰で、例えばオリンピアや夜の女王が歌える今の私になりました。



ちなみにレッスンではまずは「ここが歌いにくい」という部分から解決していくことが多いです。

その理由は「ああ、出しにくい~」と思いながらでは、例えば曲の中の人物に共感したり成り切ったりというのは難しくないかなと思うからです。

という訳で、ある程度声を出すことがこなれた時点で歌詞の内容などに入っていく傾向にあると思います。

私のレッスンで歌詞の内容に触れだしたら、声の方はいい感じで進んできているんだなと思ってもらってもいいかもしれません。

音楽表現に関しては、声を出す時点からそれに倣った方が出しやすいのでそれに沿ってレッスンを進めていますが、歌詞が入ってからの方が作曲家の意図がより分かりやすいかなと思うので、生徒さんが更に掘り下げる思考になるようにだったり、たくさん想像する方向に向かうようにと心がけています。



その他、慣例などがある部分はもちろん言うようにしていますが、生徒さん自身の表現したいものを壊さないことにも気を付けています。

こうした方がいい、とか確かにありますが、皆さんに「私」の音楽を表現して頂く訳ではありません。

あくまで演奏するのは生徒さんで、表現者は生徒さんなので、個々にある差を取らないことが大切だと思っています。



発表会前や本番前になると、ここから更に何が起きても体に染みついてるから自動再生してしまう、くらいまで馴染ませるという方向でレッスンは進めています。(進めることを目標にしています。)

このぐらい準備ができると、例えば多少体の状態が悪かったり歌うのに調子を崩しても、この曲を歌えばいい状態を思い出せるよ、という風になると思います。



さあ、どうでしょう、ここまでくるとそろそろ「自分の歌」という感じしてこないかな…?

オペラアリアだったら役になり切っていたり、歌曲だとそれぞれの思う人物像や状況であったり、自分というフィルターを通した何かを表現することに繋がっていくのではないかと思います。



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見やすいホームページにしたい

2018年03月22日 | 日記

マニフィカ カンタービレ声楽教室



「見やすいホームページ」にしたい。

…ということで、今日はレッスンが終わった後にホームページ制作会社に行ってきました。

実は主人の生徒さんだった方がご夫婦で経営されている会社で、以前にも大変お世話になったのですが、ここのところはほぼほぼほったらかし状態でした。

そんな折、当教室の生徒さんからアドバイスを頂き、このブログの更新頻度を上げたことも含め、できるところから改善しようと奮起しているところです。

ということで、プロの手もお借りしてホームページが皆さんにとってもう少し見やすく利用しやすい状態になるようにしたいと思います♪




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卒園

2018年03月21日 | 日記

マニフィカ カンタービレ声楽教室



今日は娘の幼稚園の修了証書授与式でした。

子供のことは色々と一言では言い切れない感情でいっぱいになるので、今日はここで書くのは控えておきたいと思います。

だけど、他にどうしても書きたいことがあり、そちらを書き残したいと思います。



理事長先生の贈る言葉です。

どういう内容かというと…



「嬉しい気持ち、楽しい気持ち、そして哀しい気持ちも怒る気持ちも大切にして下さい。

純粋に感じ取る皆さんの感性、どれもが素晴らしい。

皆さんがそれぞれに感じる、どの気持ちも大切にして下さい。

そしてまた、皆さんの周りの人の気持ちも大事にして下さい。

時として、自分の気持ちと周りの人の気持ち、両方を同時に大切にすることができないことがあると思います。

その時は考えて下さい。」




子供達に向けて贈る言葉ですので、ゆっくりと簡単な言葉で丁寧に話しかけて下さったのですが、「子供」だからと軽んじることなく、一人の人と思って贈って下さったのだなと感じ、とても感動しました。



毎日の色々に追われて「自分自身が何をどう感じているのか」ということに鈍感になってしまったり、或いは鈍感さが必要な時も生きていく上でなくはないと思います。



私は曲や歌詞を理解しようとする時、その作業は実は自分自身と向き合うことに他ならないという風に思います。

「疲れたから」、「しんどいから」、など特別な理由がなくても、本来自分を知ることは人として嬉しいことじゃないかと思います。

誰かにとって歌がその方法の一つであるなら、それは美しいことだなと思います。



…なんてことを考えさせてくれる理事長先生の贈る言葉でした。




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伸びやかな声で歌うには

2018年03月20日 | レッスン

マニフィカ カンタービレ声楽教室



日差しが随分と春めいてきた割りに肌寒い毎日ですね。

さて今日は、自分が歌う時もですが、レッスンをする中でこういうことを考えて「伸びやかな声」に到達しようとしているよ、という話を書いてみたいと思います。

なぜこの話をしようと思ったかというと、ここのところ少々お疲れモードの生徒さんがたまたま多かったことからです。

ここを見て下さっているのは当教室の生徒さんだけではないだろうと思いますので、今日は一般的にこういう考え方があったら少しは役に立つんじゃないかなということを書きたいと思います。



本題に入る前に前置きからいきます。

カンタービレ教室を開校するときに、自分と同じような悩みを持つ人がいなくなったらいいな、趣味だからとか専門的に勉強するとか関係なく、歌いたい人や求める人がしっかりしたテクニックを学べる場を設けたいと思ったからでした。

そんな中、ある生徒さんと出会います。

大変熱心な方で本業はピアニストさんですが、歌も声もよくて当教室にいらっしゃった時点でオペラアリアを歌っていらっしゃいました。

ただまだ不便さを伴った状態であり、もっとよくなる部分がありました。

そうして私も楽しくレッスンをさせて頂いていましたが、ある疑問が自分の中に浮かび上がってきました。



「この方は私の言うことはしっかり頭で理解しているし実行しようとしているけど、なんでできないんだろう?」
(分かっている風だけどまだわかっていないのと、分かっているのにできないという違いは教えている側からすると結構分かります。)



ここからでしたよね、体に向き合おうと積極的に思うようになったのは。

技術的なことを受け止められる体という考え方が必要だと思いました。



さて、本題です。

「歌は体が楽器だ」という言葉は使いつくされたかのようによく使われますが、さてその言葉の通りに体に向きあっているでしょうか?

確かに歌うこと自体が楽しいので「歌う為に更に準備って面倒だ」なんて思う方もいるかもしれませんが、ちょっとしたスポーツをする時でさえ準備運動なり軽くアップしたりしますよね。

そして動きにくいところがあれば多めに動かしてみたりすると思います。

準備運動をしておくと、動きがよくなって更にすのスポーツをするのが楽しくならないでしょうか?

もちろん体のことは長期的に見なければならないことと短期的、その日その日の状態としてみることと分けなければならないことはありますが、それはさておき、歌う時にももう少しそういった意識を持ってみるのもいいのではないでしょうか。



という訳で、レッスンではその日来て下さった生徒さんの状態をみて運動だったり、ちょっとほぐしてみたり、姿勢を確認してみたり、まずは体がよいパフォーマンスができる状態であるかを見ていきます。

体の準備、そして技術を身に着けることを考えますが、逆に技術を身に着けたことで体を良く保つことができる、しんどくなり過ぎない体になればいいな、などと思います。




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レッスン風景 2/17編②

2018年03月18日 | レッスン
マニフィカ カンタービレ声楽教室



実はこうして更新の回数が増えたのは最近のことですが、どういうものが皆さんに役立つのかなぁ、興味深いことなのかなと思いつつ、試行錯誤しながら書かせて頂いています。

そうしていましたら、生徒さんから内容について嬉しかったとか、自分で練習されるのに役に立ったなど、書く私にとっても嬉しい声を頂きました。

本当に有難うございます。

また何かあったら教えて下さいね。



さて、タイトルにある通り、17日のレッスンの続きを書きます。

続いてはHさんです。

この方はメッツォソプラノの美声ですね~。

お話だけしているととっても明るくて面白い方という印象が強いですが、歌を聴くに明るいだけでなくて情緒豊かでしっとりとした、色んなことを感じられる心を持っていらっしゃる方だと私は思っています。

高声域をもっと自由に出せるようになりたいということで通って下さっていて、この一年で随分と勉強したことが身についてきたなと感じています。

もともといいお声ですが、というか、だからこそもっと磨きたいし、もっとよくなるよ。

ということで、気になっていました腰周辺にアプローチをしてみました。

お~っっ!! 声がまろくなった!!

こういう声なら高声域も突っ張った状態ではなく豊かで彼女の声の良さを保ったまま声が出していけると思います!

発表会を終えて、ここのところ生徒の皆さん、本当に玉ねぎの皮をこれでもかと剝いて下さっていて、指導させて頂く側としても大変うれしい日々が続いています。

17日のレッスン、本当に良かったですよ!私は大満足です。



当教室では多くの方のレッスンにコンコーネを使用させて頂いています。

ただただ歌うだけだと「いい曲だね~」で終わりそうなところですが、テクニック的なことをしっかり踏まえて楽譜と向かい合ってみますと、コンコーネが綿密に考えて作ったことがすごくよく分かります。

今日のレッスンでもこの話になり、このように感じられるところまで学びが進んだということでもあるので、素晴らしいなと思いました。

ついつい楽しくてざ~っっと通し練習ということも多くないと思います。

それももちろん楽しいのでいいことです。

だけど、コンコーネが何を狙ってこのフレーズを作ったんだろう、なんてことをパーツ・パーツ考えてみるのも面白いかもしれませんよ。



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