宇宙(そら)は家

宇宙(そら)へ還ろう! 
五井先生は、両手を
広げて待って
いらっしゃいます。
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(漢詩)無 題(二)

2021-11-10 11:58:15 | 祈り
風水一如月光露
雲谷万里泉之下
遙想真如之道程
月中遠薄暮照道
人間界静想神相
          昌 久
     昭和61年10月18日


    或畏友為成詩
ふうすい一にょ月光の露(つゆ)
うんこくばんり泉の下(した)
はるかに想うしんにょの道程
げっちゅう遠くはくぼの道を照らす
人間界しずかに想う神のすがた


風の流れ、水の流れはそのまま永遠の
いのちの真理のすがたを、さながらに
あらわしている。
月光に照らされ、光る露のなかにも
そのいのちのながれは込められて
いるのだ。

宇宙神の愛念からもたらされている
この真理(光)は、肉体界から遠く
へだたった黄泉の国で、闇にあえぐ
無明界の人々にも等しくおよんでいる。

天と地、人と神、大宇宙と小宇宙とが
一つにとけあって、みちのりを、
私のまなこ(心)は、はるかに追っている。

夕暮刻となった現世では、月の光が
ずっとその夕暮のうすぼんやりした
情景をやさしくつつむように道を
照らしはじめた。

そうこうしているうちに、人間世界では、
一人一人の本心が、静かにおもいめぐらす
夜の刻にさしかかったらしい。