やっと入れた北千住の予約困難店、湯葉料理｢宇豆基野(うずきの)本店｣。なかなかたのしいコース。

2016-06-26 08:08:25 | 和食

　北千住には、料亭等に湯葉を納入しいる工場がある。数年前、工場の一角に飲食スペースを確保し、週末だけ湯葉料理を提供している。2ヶ月前に電話受付をするが、ほとんどとれたことがない。北千住に住んでいる知人が、２人分とれたと教えてくれたので、妻と利用させていただく事にした。

　通常は、週末の営業だが、この日はゴールデンウィークの中日、工場が休業なので営業することにしたらしい。時間は9時と12時の２回。このあたりも徹底している。今回は、偶然あいていた、９時の予約。湯葉なので朝食と思えば良いので、楽しみに待っていた。

　店は、非常にしゃれた雰囲気でまとめ上げている。予約分のセッティングがされていた。５分前の入店が原則であるが、15分程度早めに来てしまった。店内には入れたので、しばらく店内を確認しながらまつ。湯葉は、すでに大きな鍋(器)でゆでられ、幕が張りつつある。どうやらこれをすくって食べるらしい。

　テーブルの、たれは①レモン・塩②醤油③ごま油と濃い口醤油の３種が準備されていた。時間とともにスタート、その都度説明が丁寧にされるので、ありがたい。最初は、湯葉の３種盛り。竹の器で提供された。できる行程を３段階で楽しむ物。いずれもそれぞれの食感を楽しめた。おいしい。

　続いて、豆乳のドリンク。オレンジ味になっていた。(すくい)豆腐と一緒に出されたが、丁度あっていた。そのところは工場。湯葉のことは当然周知しての提供らしい。今日の担当は、若い女性。しかし、しっかりしている。席の中央に、テーブルが置かれ、その場でいろいろな料理の最終工程を見せてくれるのもありがたい。

　いよいよ、湯葉が良い状態と成ったようである。取り方を教えてもらい、岩塩で食べて見た。これがさすがにおいしい。できたての湯葉は何年ぶりであろう。この後自由に食べて良いことになり、数回すくいに行ってみた。続いて口直しであろうか、｢(海鮮)サラダ｣が出された。それも大皿一杯。リンゴなどもはいったボリュームのある物。おなかが満たされた。

　続いて、｢湯葉の田楽｣、これがもちもちしていて絶品。私は好きなものであった。朝食・妻同行という事もあり、ビール(提供できるアルコールはこれのみ)を頼まなかったが、これはほしくなる一品。豆腐も完成し、アンをかけられたできたての豆腐が提供された。こちらもおいしい。

　次に、大きな土鍋が運ばれてきた。蓋を開ければ、グリーンピースが一杯にのせられていた。どうやら、｢豆ご飯｣らしい。できたてを取り分けてくれるシステム。当然おいしい。適度なおこげが付いているので香ばしい。赤だし味噌汁・佃煮こんぶも出された。

最後はデザート「湯葉だんご」。湯葉をペーストした草団子のような物である。あっさりしていておいしかった。お茶・コーヒーも出された。これで終わりかと思えば、｢くず餅｣もあるという。またその場で作ってくれた。なかなかのできばえ、臨場感も満載である。ほんものの食感、一口で食べられました。おなかも十分に満たされました。