読書の記録

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なぜ僕は、4人以上の場になると会話が苦手になるのか

2017年06月12日 | 生き方・育て方・教え方

なぜ僕は、4人以上の場になると会話が苦手になるのか

岩本武範
サンマーク出版

 

 ハウツーとしてのこの本で大事なところは3点。

 ・席に座るときは●●●●●を選ぶ。
 ・トークが始まる前に●●●●●をする。
 ・何かを説明するときは●●●●●の順で。

 以上である。

 あえて付け足すならば

 ・相手に話しかけるときは●●●●●の距離から。
 ・服装は●●●●●。

 が加わる具合か。

 たぶんスクロールする必要もないくらいの画面1枚でおさまる。
 それを引っ張りに引っ張って一冊の本にしたと言えなくもない。

 しかし内容を書いてしまうと、営業妨害なのでこれ以上は書かない。

 

 さて。

 本書の面白い点があるとすれば、「4人」グループになったときのそれぞれのポジション分析と、「脳の働き」からのアプローチだろう。

 

 「4人」グループのポジション分析というのは、よくしゃべる順に

  「1番手」…しゃべりたがり。ボス肌。相手の話を理解するのは若干苦手。
  「2番手」…いちばん話をふられる。メンバーから信頼されている。
  「3番手」…実は「1番手」のポジションに愛憎半ば。
  「4番手」…自分の意見が言えず、うなづいてばかり。いたのかどうか後で記憶に残られない。

 というわけで、要は2番手を狙えという話であるが、「3番手」の考察が意地悪くて面白い。

 

 また、「脳の働き」という点では、著者曰くコミュニケーションを円滑にするためには前頭葉を働かせなければならず、コミュニケーションの阻害(コミュ障にさせる機能)は、大脳辺縁系にあるとするもの。前頭葉は理性や論理を司る新しい脳、大脳辺縁系は動物的な古い脳である。

 前頭葉の働きこそが、複数からインプットされる情報を高速並列に処理し、複数にアウトプットするのだそうだ。聖徳太子は前頭葉が優れていたのであろう。

 ということは、「推古天皇」「蘇我馬子」「聖徳太子」の3人ならば

 「1番手」…蘇我馬子
 「2番手」…聖徳太子
 「3番手」…推古天皇

 となるのかな。「4番手」は歴史書からも消えたということで。

 


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