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~ す き こ そ も の の あ は れ な り け り ~

面影ラッキーホール / 代理母

2008年01月30日 15時43分42秒 | 極私的至高の名盤
面影ラッキーホール『代理母』。今でもタワレコやAmazonとかで普通に買えるCDで有名っちゃー有名なバンド。この訳の分からんバンド名は、国産初の医療用ダッチワイフ「面影一号」と80年代に栄華を極めた風俗店「ラッキーホール」を合わせたモノ....らしい。インディーズから火がついて、97年には"Sony Music Entertainment"と契約したものの、デビューアルバム発売直前で歌詞に問題アリ。との理由で契約解除。その後98年に"徳間ジャパン"と契約しようやく発売されたのがこの「代理母」。
まずジャケットからしてエロいです。エロ劇画界の重鎮"ケン月影氏"による和服女性の尻アップ。ケン月影...て。音の方はファンク、ロック、R&Bをベースにした音で、音楽センス、演奏技術ともに抜群。そこに、最低最悪の歌詞がねちっこく嫌らしい声で乗ってくる。その融合具合は他に類を見ないone and onlyな芸術品と言えるでしょう。アルバムの1曲目から"血が出てるのに痛くない、白い肌にすっと流れる血が赤い.....”とはじまる『好きな男の名前 腕にコンパスの針でかいた』は代表曲にして名曲。『あんなに反対していたお義父さんにビールをつがれて』では吉田美奈子さんに"二十歳で三つの子供がいるぅ~"とコーラスさせる暴挙。『今夜 巣鴨で』の歌詞がまた最高で "今夜 巣鴨で~ 歳の離れたおじいちゃんと 誰に何を言われてもいい”等とガロ的美少女と大正ロマン漂う老人の恋をファンキーなリズムに乗せて描く。何なんだこの節操のなさとセンスの良さは!? その他、近田春夫&ビブラトーンズの名曲『金曜日の天使』をカバーしてたりもしますが、ニューウェーブな曲が見事なまでにファンクに激変しています。そんな解釈があったのかとビックリさせられます。この面影Ver.をいっとき鍵猫でもやってました。ベースのプレイももちろん素晴らしいのですが、アルバムとして出来映えとその特異性が素晴らしい。こんなバンドが日本に居るだと思うとまだまだ、お楽しみはいっぱいあるなぁ~と思うのと同時に、歌詞さえまともに愛だの恋だのを歌っていればクレイジーケンバンド並には売れただろうに。。。とも思う。最近新曲が出ましてそのタイトルが『パチンコやってる間に産まれて間もない娘を車の中で死なせた...夏』 .....夏って。。。。
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