連休に訪問した王貞治ベースボールミュージアムの展示を見ていて思ったことは、プロ野球選手としての王貞治氏の経歴が、そのまま日本の高度経済成長の歴史とリンクしているということでした。王氏は1940年生まれで、早稲田実業を卒業後プロ野球選手としての初出場が1959年4月で引退が1980年ということです。そして池田内閣の所得倍増計画による高度経済成長のスタートが1960年で、1974年と1979年の2度のオイルショックにより高度経済成長が終焉する訳です。つまり王氏の現役選手人生の約20年が高度経済成長の歴史と時間的にほぼ重なるのです。そのことを強く思ったのはベースボールミュージアムのホールに貼ってあった王氏がモデルの紳士物スーツのポスターでした(上の写真です)。背景に大阪万博の太陽の塔が写っていますから1970年頃のポスターだということが分かります。この年、王氏は30歳でプロ野球選手として成熟期を迎える頃です。そして高度経済成長もGNP世界第二位を達成し絶頂期を迎えたこ頃と、やはりリンクしているのです。このような歴史的背景が王氏の国民的人気の根源にあるような気がします。
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