博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

小型ロボットの日

2006年05月26日 | 科学
 今日、私の親しい知り合いが大勢勤めている産業技術総合研究所(経済産業省系の独立行政法人研究機関)が、身長35cmのミニロボット「チョロメテ」の開発に成功(技術のソースが産総研にあって実際にものを作ったのは連携メーカー4社)したという発表をしました。下のURLにロボットの実演の動画があります。

産総研プレスリリース:http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2006/pr20060526/pr20060526.html

 これを見ると、チョロメテは腹ばいになって立ち上がったり、仰向けにブリッジの姿勢をとってまた直立したりといった複雑な動きを可能にしています。逆立ちももしかすると、やらせれば出来るのではという気もしてきました。このロボットは一般販売予定で、価格は85700円(税別)の予定のようです。
 ヒューマノイドタイプ・ロボットの進歩には驚くべきものがありますが、今後の技術的課題はエネルギーの供給ではないでしょうか?現状では自律型ロボットはバッテリーを積んでいます。長時間行動する場合は、より大型の嵩張るバッテリーを搭載しないといけなくなります。ロボットの機能に、バッテリーが消耗してきたら近場の電源から自律的に充電する機能を持たせる必要がありますね。お腹が減ったら近くの立ち食い蕎麦屋に駆け込むように、ロボットが自分の充電用プラグを手で持ってソケットに差し込む光景が想像できます。あっ!もしかすると、もうそういう機能を備えたロボットも出来ているかもしれませんね。後で調べてみます。しかし充電にどれくらいの時間がかかるか気になります。立ち食い蕎麦なら5分で済むでしょうが、大きなロボットを稼動させるバッテリーなら、どう考えても数時間かかりそうです。この問題は電気自動車の充電の問題とも重なりますね。いっそ、バッテリー・モジュールを充電済みのものに交換するシステムを作れば、交換は一瞬で済みます。その代わりバッテリー交換ステーションを随所に設置しなければなりません。こうしたインフラ作りは大変です。バッテリーを燃料電池にして、水素ガスだけ補給するようにすればそれほど大変ではないかもしれません。このアイディアは間違いなくあるな。
 いっそ鉄腕アトムのように小型原子炉とは言わないまでも、プルトニウム電池は?でもロボットが交通事故等にあって毒性の強いプルトニウムが環境に漏出したら大変です。それに良からぬことを企む人間がプルトニウムを狙ってロボットを誘拐するかもしれません。これは難しい。
 このように自律型ロボットが大量に使用される時代を想定すると、いろいろなインフラの問題が付随的に解決されるべき課題として浮上してくることが理解できます。
 あっ、そうそう今日5月26日は「小型ロボットの日」だそうです。




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