
九州大学のSTSステートメント・オンラインサイエンスセッションは、今年も「サイエンスアゴラ2021」にて開催いたしました。
今年も去年と同じく新型コロナウイルス感染症対策のため、オンラインでの開催となったのですが、九州大学に中継拠点を設けて、対面とオンラインの「ハイブリッド」開催といたしました(上の写真です)。オンラインでは、東京、和歌山、石川、熊本、鹿児島、静岡、仙台など全国各地からご参加をいただくことができました。本当にありがとうございました。
九州大学大学院の科学技術イノベーション政策専修コースでは、科学コミュニケーション教育として、大学院生に「STSステートメント」を作成させ、福岡市内で開催するサイエンスカフェで市民に向けて発表させ、その内容について市民とディスカッションの機会を設けています。STSステートメントとは院生の研究成果が将来社会にどのような影響を与えるかを予測し問題が発生しそうな場合(例えば環境問題等)は、それにどう対処するかをまとめた宣言(ステートメント)のことです。それをサイエンスアゴラの場で実演し全国からの来場者との交流をいたします。この取り組みの狙いは、社会との科学コミュニケーションを通じた大学院生の研究倫理意識の醸成にあります。今回のSTSステートメントは、3件の発表がなされ、日本全国からご参加いただいた52人(昨年は29人)の皆様とのディスカッションを実現できました。ご参加いただいた皆様と3人の発表者の皆様に厚く御礼申し上げます。