都築響一さんの「TOKYO STYLE」
わたしの表紙買いの一冊。
大好きな本。
この人の本は何冊か持っていますが
どれも好き。
最近買った「夜露死苦現代詩」・・(ヨロシクゲンダイシ)
その中から。
たぶん日本の中学生の99%が知っているという
アメリカのヒップ・ホップアーティスト「エミネム」
わたしはこの本で初めて知りましたが・・・。
都築さんはヒップホップを現代詩という。
そう・・。 ほんとだ・・。
ちゃんと 韻 も踏んでいるしね。
紹介されていたエミネム詩もいい。
。。。」
私が がつん とやられたのは
総合失調症である、友原康博 さんの詩。
彼の詩は発病の課程で生まれ
理解しがたい、支離滅裂、無意味な言葉の羅列。
頭の中で走る思考に言葉が追いつかない状況のことば。
それを医学用語で「言葉のサラダ」word-saladaと呼ぶらしい。
言葉のサラダ。。。とてもいい表現だと思う。
そんな サラダの詩を一部紹介。
。。。
母の質
。。。
母の
質
いつも
いらいら
して
いる
母の
質
私は
母の
いらいらを
きびしく
知る
。。。
こんな形で 延々と 書かれた 言葉。
縦書きで書かれた日本語。
十分な余白。 余白はきれい。
日本語の言葉はやっぱり 縦書きで と私は思う。
それが 一番 しっくりくる。
自分で書いている横書きの日本語が不快。
そう感じる。
。。。
もう一つ がつん とやられたのは。
駄菓子屋の店先に半世紀以上ぶら下がっているという
「点取占い」
そこに書かれている 言葉がおもしろい。
まいった。ほんと。
声を出して笑っちゃいました。
。。
君が笑えばおばけがよろこぶよ。 4点。
たまにはよいことを言え。 8点。
一番しみったれなのはだれだろう。 2点。
グッときたね。 9点。
お金がたくさんあって困っています。 8点。
もうボツボツ降参しなさい。 4点。
丁度よいようになりました。 10点。
子供のくせにおしゃれだね。 5点。
。。。。
どれもこれも クスクス って笑えます。
縦書きの方が読みやすいですし、
すっ・・ と文章が頭に入ります。
ブログの縦書きも考えてみようかなぁ・・。