女子レスリング63kg伊調馨はもうヘトヘトだった。
決勝戦だというのに両者1ポイントも入らずに、
2ピリオド連続のカラーボール決着。
しかし、それを制したのは共に伊調馨だった!
連覇オメデトー!!
72kg級浜口京子には
またもや金メダルの女神は微笑まなかった。
準決勝で20歳の中国選手にまさかのフォール負け、
でも決して浜口京子は挫けない、
3位決定戦を制して
見事2大会連続銅メダル、
オメデトー!!
アテネ五輪と同じメンバーで、
それぞれが全く同じ色のメダルを獲得、
でもその意義は全く違う
その価値はより高い物へと
きっどさんはそう思っている。
アテネで正式種目に採用された事で
世界の女子レスリングのレベルはこの四年間で急速に上がっていった。
もう決して日本勢は
「勝ってあたり前」
ではなくなった。
その差は最早紙一重。
そんな厳しい中で、アテネと同じ
金2銀1銅1のメダルはよりその重みを増す!
そしてなによりも嬉しかったのは
決勝で敗れた伊調千春の、
決勝にさえ進めなかった浜口京子の
表彰台でも輝くような笑顔!
頂点のみを、金のみを目指した四人の闘士達
ホントは悔しくて、悔しくて仕方ないに違いない
でもその涙は総てマットに置いて来た
表彰台の上では素直に勝者を称えよう
そしてメダルを獲った喜びを全身で、満面の笑顔で表そう、
判定に不満があると、表彰式でメダルを投げ捨てたバカがいる。
柔道で銅メダルを獲得しても「金以外は同じと」感謝の言葉も述べられないガキんちょがいる。
でも日本女子レスリング、彼女達の笑顔の輝きは、
銀や銅であっても、金に負けない光を放つ!
オメデトー!!
浜口京子
伊調千春
伊調馨
吉田沙保里
四人とも、とっても素敵だぞ~!