《解説編》意味がわかると怖い話３０５２ 「神の加護」

語り手は幸運をもたらす神の加護のおかげで自分が助かったと思ってるが、
「オイ」と言う声に反応して振り返った瞬間に目の前に看板が落ちてきている。

落下直前まで語り手は走っていたので、
もし背後から声をかけられなければ、落下した看板と語り手の距離はもっと遠ざかっていたはず。

声の主は、語り手を助ける為ではなく、
語り手に看板をぶつける為に声をかけたということになる。

また、受信したメールの内容も

『”コレカラ”ヨロシクナ』となっているので、
昨晩メールを受信する以前の幸運な現象は声の主（神）とは無関係ということになる。

語り手のもとにやってきたのは、

神は神でも、命を狙う【死神】だったということである。 

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