金髪で派手な格好をした女性がベビーカーをおしているのを見ると、私は大変変な気分にとらわれる。
ムラムラとかそういった性的なものではなく、子どもの将来が心配でならないのだ。
別にそれぞれのファッションだから自分がどれだけ派手な格好をしようが構わないのだが、そういった人は大抵教育について全く関心がなく、子どものことなんて関係ない。
しかし、自分の子供が不利になると異常なまでに首を突っ込んでくる。
まぁ所詮それも自分のためなのだが…
そう言った親はだいたい自分の子どもにキラキラネームと呼ばれるものをつけていることが非常に多い。
だから私はそのような女性を見かけるとかならず、
「こんにちは、可愛い赤ちゃんですね、お名前なんて言うんですか?」
と声を掛ける。
するとかなりの確率でキラキラネームが返ってくるので面白い。
それを私は
「いい名前ですね」
なんて言いながら相手を冷ややかな目で見るのだ。
そんな私が近頃の若者は恐ろしいと再認識したときの話をしようと思う。
あれは確か1年前の夏の話…
その日は空気がモンモンとしていて息をするのすら苦しいくらいの天気だった。
そんな中、毎日の日課の散歩だけは欠かさずに続けていた私の方へ前から金髪で肌の茶色い女性が歩いてくる。
ひどくたくさん香水を付けているのだろう。
離れていても匂いが香って来る。
その女性に私はいつものように女性に話しかけた。
「こんにちは、今日はいい天気ですね。」
「そうですね…」
女性が素っ気ない返事を返す。
「可愛い赤ちゃんですね。」
今思い返すと毛布で顔なんて全然見えてなかったように感じる。
「そうですよね?ありがとうございます。」
女性の表情がパッと明るくなる。
「えぇ、とても。お名前はなんて言うんですか?」
そこですかさず尋ねる。
「リュージって言います。龍に神様の神って字で龍神です。」
「いいお名前ですね、では。」
そう言って彼女とすれちがった。
しばらく、後ろを警戒しながら進んだ後、角を曲がると散歩をほったらかしてすぐさま家に帰宅した。
やはり現代の若者は狂っている。
そう確信した。
その日からしばらくはあの臭いが鼻の奥にとどまり続けて私を苦しめた…
ムラムラとかそういった性的なものではなく、子どもの将来が心配でならないのだ。
別にそれぞれのファッションだから自分がどれだけ派手な格好をしようが構わないのだが、そういった人は大抵教育について全く関心がなく、子どものことなんて関係ない。
しかし、自分の子供が不利になると異常なまでに首を突っ込んでくる。
まぁ所詮それも自分のためなのだが…
そう言った親はだいたい自分の子どもにキラキラネームと呼ばれるものをつけていることが非常に多い。
だから私はそのような女性を見かけるとかならず、
「こんにちは、可愛い赤ちゃんですね、お名前なんて言うんですか?」
と声を掛ける。
するとかなりの確率でキラキラネームが返ってくるので面白い。
それを私は
「いい名前ですね」
なんて言いながら相手を冷ややかな目で見るのだ。
そんな私が近頃の若者は恐ろしいと再認識したときの話をしようと思う。
あれは確か1年前の夏の話…
その日は空気がモンモンとしていて息をするのすら苦しいくらいの天気だった。
そんな中、毎日の日課の散歩だけは欠かさずに続けていた私の方へ前から金髪で肌の茶色い女性が歩いてくる。
ひどくたくさん香水を付けているのだろう。
離れていても匂いが香って来る。
その女性に私はいつものように女性に話しかけた。
「こんにちは、今日はいい天気ですね。」
「そうですね…」
女性が素っ気ない返事を返す。
「可愛い赤ちゃんですね。」
今思い返すと毛布で顔なんて全然見えてなかったように感じる。
「そうですよね?ありがとうございます。」
女性の表情がパッと明るくなる。
「えぇ、とても。お名前はなんて言うんですか?」
そこですかさず尋ねる。
「リュージって言います。龍に神様の神って字で龍神です。」
「いいお名前ですね、では。」
そう言って彼女とすれちがった。
しばらく、後ろを警戒しながら進んだ後、角を曲がると散歩をほったらかしてすぐさま家に帰宅した。
やはり現代の若者は狂っている。
そう確信した。
その日からしばらくはあの臭いが鼻の奥にとどまり続けて私を苦しめた…