蒸し暑い夏の夜、地元の山奥にある心霊スポットへ一人で行った。
若い女の幽霊が出る廃墟だったんだが、結局幽霊はいなかった。
「何だ、ただの噂か……」
肩を落としながら、山道を車で走る。
「何だ、ただの噂か……」
肩を落としながら、山道を車で走る。
つけてあるラジオから
「二十年前の冬に殺された女性の遺体は見つかっておらず、未解決事件となっています」
と流れてくる。
ラジオを聞き流しながら車を運転していたが、不意に人影が見えた。
ラジオを聞き流しながら車を運転していたが、不意に人影が見えた。
道端にコートを着た女が立っている。
「どうしたんですか?こんな場所で」
俺が声をかけると、女は
「どうしたんですか?こんな場所で」
俺が声をかけると、女は
「すみません。乗せていってもらえませんか?」
と微笑む。
結構タイプの人だ。俺は喜んで女を乗せることにした。