つ俺は今1人で廃墟に来ている。
入った人は1人も帰って来ない「人を飲む」と噂される一軒家だ…
何でこんな状況になっているかというと…
「最近噂の廃墟知っている?」急に話を振られた。
俺「あぁ、入った人が誰も帰って来ないとかいうヤツ?」あまり信じてはいなかったが…
「そうそう。
そこに行かない?」
「え〜…」
俺「興味本位でそういう所行かない方がいいと思うけれど…」君子危うきに近寄らず、だ
「びびってんの?ww」
俺「いや、そういう訳じゃないけど」
「じゃあ、お前1人で行ってこいww」
俺「嫌だよ…」
「じゃあ、俺が行くよ!」
「いやいや俺が行くよ!」
俺「……」
そんな訳で自分で名乗り出す形で押し付けられた。
(あいつら、帰ったら覚えてろよ…)
そんなことを思いながら門を通り抜け、玄関を開いて中に入った。
黴の臭いが鼻をつき、口元を腕で覆いながら、まずは一階を見てまわる。
居間からダイニング、そこからキッチンに入ったが特に何もなかったので、玄関の方に戻り、階段を登って、2階へ行く。
2階の一番手前の部屋に入るとまず子供の勉強机が目につく。
その上には小さなメモ帳が置いてある。
表紙には何も書いてなく、中をめくっても、真っ白い綺麗なものだ。
しばらくめくっていると、やっと文字を見つけた。
どうやら日記らしい。
日付はないが、何行かの文章とページ数だろうか、その下に数字が書かれている。
【1】と書かれているページから読んでみると…
『もうすぐでおかあさんがかえってくる
おじさんがやくそくしてくれたもの
またおきゃくさんがきた
きょうはおおいなぁ
にっきかいてるとちゅうなのに
オデムカエしなきゃ
おかあさんはやくあいたいなぁ
1』
『きょうはおきゃくさんふたりきた
おとこのひととおんなのひと
こいびとかな
でもおとこのひとひどいのよ
おんなのひとおいてかえっちゃった
おいかけてうしろからしがみついたらわらっていたからあたしもあははってわらった
おかあさんもうすこしかなぁ
2』
『おじさんがあいにきてくれた
あたしのこと、えらいなぁ、ってほめてあたまをなでてくれた
おかあさんもほめてくれるかな
あたまなでてくれるかな
きょうはおきゃくさんひとりきた
さいきんあんまりきてくれないなぁ
4』
女の子が書いていた日記のようだった。
所々ページ数がとんでいたが、子供だから数え間違えたのだろうか。
内容は大まかに【おかあさん】、【おじさん】、【おきゃくさん】のことばかりだった。
(何だ、この日記)
気味の悪い日記だ…
そんな風に考えながら読み進めていると、最後のページにさしかかった。
『おとうさんさむそうだったからおふろにいれてあげた
はこぶのたいへんだったけどちいさくしたらだいじょうぶだった
99』
意味はよく解らなかったけど、とりあえずこれを来た証拠として持って帰ろうと思い閉じようとしたら、そこで1ページ後ろが背表紙に貼り付いてしまっているのに気付いた。
破らないように慎重に剥がしてみると、黒く汚れたページが出てきた。
そこから後ろは破りとられているので、実質最後のページだ。
汚れでほとんどの字が解読不能になっているが、読める字だけ読むと…
『おとうさ……た…かれた
い………
おか…………こ
しらな……じさん……た
100に………すとおか…………れてき……れるって
ほんとにっ…………ほん………ってわらった
おかあさんあいたいよ
100』
読み終わりメモ帳を閉じるとそこには可愛らしい文字でこう書かれていた。
【DIARY】
入った人は1人も帰って来ない「人を飲む」と噂される一軒家だ…
何でこんな状況になっているかというと…
「最近噂の廃墟知っている?」急に話を振られた。
俺「あぁ、入った人が誰も帰って来ないとかいうヤツ?」あまり信じてはいなかったが…
「そうそう。
そこに行かない?」
「え〜…」
俺「興味本位でそういう所行かない方がいいと思うけれど…」君子危うきに近寄らず、だ
「びびってんの?ww」
俺「いや、そういう訳じゃないけど」
「じゃあ、お前1人で行ってこいww」
俺「嫌だよ…」
「じゃあ、俺が行くよ!」
「いやいや俺が行くよ!」
俺「……」
そんな訳で自分で名乗り出す形で押し付けられた。
(あいつら、帰ったら覚えてろよ…)
そんなことを思いながら門を通り抜け、玄関を開いて中に入った。
黴の臭いが鼻をつき、口元を腕で覆いながら、まずは一階を見てまわる。
居間からダイニング、そこからキッチンに入ったが特に何もなかったので、玄関の方に戻り、階段を登って、2階へ行く。
2階の一番手前の部屋に入るとまず子供の勉強机が目につく。
その上には小さなメモ帳が置いてある。
表紙には何も書いてなく、中をめくっても、真っ白い綺麗なものだ。
しばらくめくっていると、やっと文字を見つけた。
どうやら日記らしい。
日付はないが、何行かの文章とページ数だろうか、その下に数字が書かれている。
【1】と書かれているページから読んでみると…
『もうすぐでおかあさんがかえってくる
おじさんがやくそくしてくれたもの
またおきゃくさんがきた
きょうはおおいなぁ
にっきかいてるとちゅうなのに
オデムカエしなきゃ
おかあさんはやくあいたいなぁ
1』
『きょうはおきゃくさんふたりきた
おとこのひととおんなのひと
こいびとかな
でもおとこのひとひどいのよ
おんなのひとおいてかえっちゃった
おいかけてうしろからしがみついたらわらっていたからあたしもあははってわらった
おかあさんもうすこしかなぁ
2』
『おじさんがあいにきてくれた
あたしのこと、えらいなぁ、ってほめてあたまをなでてくれた
おかあさんもほめてくれるかな
あたまなでてくれるかな
きょうはおきゃくさんひとりきた
さいきんあんまりきてくれないなぁ
4』
女の子が書いていた日記のようだった。
所々ページ数がとんでいたが、子供だから数え間違えたのだろうか。
内容は大まかに【おかあさん】、【おじさん】、【おきゃくさん】のことばかりだった。
(何だ、この日記)
気味の悪い日記だ…
そんな風に考えながら読み進めていると、最後のページにさしかかった。
『おとうさんさむそうだったからおふろにいれてあげた
はこぶのたいへんだったけどちいさくしたらだいじょうぶだった
99』
意味はよく解らなかったけど、とりあえずこれを来た証拠として持って帰ろうと思い閉じようとしたら、そこで1ページ後ろが背表紙に貼り付いてしまっているのに気付いた。
破らないように慎重に剥がしてみると、黒く汚れたページが出てきた。
そこから後ろは破りとられているので、実質最後のページだ。
汚れでほとんどの字が解読不能になっているが、読める字だけ読むと…
『おとうさ……た…かれた
い………
おか…………こ
しらな……じさん……た
100に………すとおか…………れてき……れるって
ほんとにっ…………ほん………ってわらった
おかあさんあいたいよ
100』
読み終わりメモ帳を閉じるとそこには可愛らしい文字でこう書かれていた。
【DIARY】