山本昌臨時ピッチングコーチの熱心な指導のお蔭で、
ブルペンではかなり制球が定まってきた藤浪晋太郎。
が実戦になると元の木阿弥。
ついつい肩に力が入ってまた四死球連発と。
が、ここで一筋の光明が!
現在プロ野球のオープン戦は新型コロナウイルスの影響で全て無観客試合である。
がら~んとした、スタンド。
球場にはバットとボールの音しかしない。
(勿論、監督コーチの指示や、選手同士の会話はしてるだろうけど
)
この無観客試合が藤浪晋太郎を復活させる?
四死球、特に死球は相手チームのファンからモー烈に野次られる。
いや、うちの場合「なにしとんねん?」と味方から。
いや、繊細な晋太郎は四球や、
たった一球のすっぽ抜けでスタンドに巻き起こるため息でさえ、プレッシャーに感じる。
そのプレッシャーが、肩に無駄な力を入れさせて、
制球をますます乱れさせてるのである。
無観客試合にはそれがない。
多少の乱れがあっても淡々と投球する事が出来る。
たった一球のすっぽ抜けが起こす加速度的な乱れを防止する事が出来る。
今の藤浪晋太郎に必要なのは、
小さな成功体験の積み重ね、
そして、それが自信に繋がり、
イップス克服の道へと繋がる。
藤浪晋太郎を惑わす阪神ファンの過度な反応、
それが全く皆無な無観客試合。
新型コロナウイルスが巻き起こした特異な状況が、
藤浪晋太郎復活のきっかけとなる。
誰からも歓迎されない新型コロナウイルスが、
ひっそりと奇跡を演出する!?
のかも知れない。