なんでこんなことになったんだろ……
「10人の中で勝ち残れば1000万円!」なんて安っぽいキャッチコピーに乗せられて、遊ぶ金欲しさに釣られた私が馬鹿だった……
まさか他の人を消して勝ち残る王様ゲームだったなんて……
すでに男3人、女1人が王様の命により消され、最初に王様になった男はルール違反で消された。
たかがゲームで死ぬはずない、なんて考えはとうに消えた。
何をしてでも生き残らなければ。
少しでも生存率を上げるにはどうすれば……
そうだ、誰かと組めばいい。
残り5人だし、あまり複数人と組んでも意味はない。
組むなら1人だけ。
さっきから続けて王様をやってるあの男は3連続で男を殺してからブスな女を消してるから、可愛い子を残すはず。
それならあの男が王様になっても私は最後まで残るからわざわざ組む必要はない。
なら組むのは私より少し可愛さで劣る、あの頭痛女かな。
早速交渉してみよう。
「ねぇ、あなた」
「ん……なに……?」
「私と組まない?」
「組む……?」
「そう。どちらかが王様になっても、お互いを指名しないの」
「……二人だけになったら?」
「だから、二人だけになるまでの同盟よ」
「……わかった」
よし、これで次の王様決めで私が死ぬ可能性は2/5……いや、その内の二人が私を指名する確率も考えたらもっと低いはず。
後はその二人を始末すれば、勝ち残る可能性が大きくなる。
いける!必ず生き残ってみせる!
うまく行きすぎて恐いくらいね。
あの後男がさらに王様を継続して女2人を消し、次に王様になった頭痛女が男を消した。
これで私と頭痛女の1対1……
王様になれる確率は1/2……
お願い……ここで引かせて……
……!!
やった!
私が王様!
勝った!勝ち残った!
頭痛女を殺せば私の勝ちだ!
部屋のスピーカーから主催者の声が響く。
『王様だーれだ?』
先が赤く塗られた棒を高々とあげ、堂々と宣言する。
「王様は私よ!さぁ、私をこの部屋から出して!!」
『……お疲れ様でした。
どうでしたか?
このゲーム、楽しんで頂けましたか?』
「とりあえず頭いたい……」
「10人の中で勝ち残れば1000万円!」なんて安っぽいキャッチコピーに乗せられて、遊ぶ金欲しさに釣られた私が馬鹿だった……
まさか他の人を消して勝ち残る王様ゲームだったなんて……
すでに男3人、女1人が王様の命により消され、最初に王様になった男はルール違反で消された。
たかがゲームで死ぬはずない、なんて考えはとうに消えた。
何をしてでも生き残らなければ。
少しでも生存率を上げるにはどうすれば……
そうだ、誰かと組めばいい。
残り5人だし、あまり複数人と組んでも意味はない。
組むなら1人だけ。
さっきから続けて王様をやってるあの男は3連続で男を殺してからブスな女を消してるから、可愛い子を残すはず。
それならあの男が王様になっても私は最後まで残るからわざわざ組む必要はない。
なら組むのは私より少し可愛さで劣る、あの頭痛女かな。
早速交渉してみよう。
「ねぇ、あなた」
「ん……なに……?」
「私と組まない?」
「組む……?」
「そう。どちらかが王様になっても、お互いを指名しないの」
「……二人だけになったら?」
「だから、二人だけになるまでの同盟よ」
「……わかった」
よし、これで次の王様決めで私が死ぬ可能性は2/5……いや、その内の二人が私を指名する確率も考えたらもっと低いはず。
後はその二人を始末すれば、勝ち残る可能性が大きくなる。
いける!必ず生き残ってみせる!
うまく行きすぎて恐いくらいね。
あの後男がさらに王様を継続して女2人を消し、次に王様になった頭痛女が男を消した。
これで私と頭痛女の1対1……
王様になれる確率は1/2……
お願い……ここで引かせて……
……!!
やった!
私が王様!
勝った!勝ち残った!
頭痛女を殺せば私の勝ちだ!
部屋のスピーカーから主催者の声が響く。
『王様だーれだ?』
先が赤く塗られた棒を高々とあげ、堂々と宣言する。
「王様は私よ!さぁ、私をこの部屋から出して!!」
『……お疲れ様でした。
どうでしたか?
このゲーム、楽しんで頂けましたか?』
「とりあえず頭いたい……」