はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。
腹…減った…
いったいいつまで続くんだよ。
この訓練はよ。
金でももらわなきゃ、
やってらんねぇな。
って、頂いておりました。
皆さまの血税。
申し訳ねぇな~。
金もらって、サバゲーだよ。
こんなんで、ホントにお国を守ることが出来るんかねぇ。
「おぃ、食わんのか?
持たんぞ、お前。」
「……っ。」
こいつは、江村士長。
この訓練を終えたら、
陸曹試験を受けてやる~と
上昇志向の強い奴だ。
何故か、俺のことを見込みがあるから、鍛えてやる!
なんて、頼んでもいないのに、
やたら構ってくる。
期待を裏切って悪いが、
俺は、夏のボーナスもらったら、
こんなとこおさらばさ。
それに奴だって、同じ営内だから、営内班長としての責任からだろうしな。
ま、だけど、実際助かってるのは、事実。
俺1人なら、蛇や蛙なんて、
捕まえることも出来ずに、
飢え死に…もとい、訓練脱落していただろう。
そんな頼みの綱の陸士長殿が、あろうことか、
毒蛇に噛まれ、脱落してしまった。
士長が、衛生班に連れて行かれる際、こう言った。
「いいか!訓練最後になると教官が仕掛けてくる!!
その誘惑には、決して負けるなよ!
俺の分も、頑張ってくれ…」
「レンジャー!」
俺は、理解できないまま、返事を返すのが、精一杯だった。
はぁ、はぁ、はぁ。
あれから、何日たっただろうか?
今となっては、
正直、訓練どころか、
何もかも辞めて、実家に帰りたい。
夏ボーナスもらったら、おさらば~
なんて、甘く考えていた俺よ、おさらば~
…
だけど、俺ってヤツは変なところで頑固だ!
飲み水が無くて、泥水飲んだり、
果ては、自分の…まで。
食べ物に至っては、
蛇や蛙どころじゃなく、
食べられるもんなら、木の根っこまで、かじった。
ここまでやっときながら、脱落なんてしてたまるか!!!
…っ、突然、
ぱ~ぱらぱ、ぱらぱら、
ぱららぱぱ~♪
部隊集合のラッパ音が響いた。
皆が一つところに集まるが、
一様に疲れ果てた顔をしている…
皆、空腹で疲労困憊って、感じだ。
「レンジャー!」
『レンジャー!!』
教官の掛け声に、皆が答える。
「皆、良く頑張っているな!
そこで、良いモノを持って来た!
苺のショートケーキに、
ピザ、ポリにアクリアスだ!
数には、限りがある!
欲しいヤツは挙手しろ!」
俺は、真っ先に手を挙げた。
他のレンジャー共は、
悔しそうな顔をしつつも、堪えているのが、わかった。
それから、訓練が終わるまで、
何度か教官から似たような集合が掛けられ、
その度に、俺は、真っ先に手を挙げた続けた。
そのおかげで、訓練終了時は、
バタバタ倒れ、搬送されていく仲間を他所目に、
涼しい顔をして、部隊復帰することが出来た。
と、同時に…
即除隊や夏のボーナスもらって退職どころか、この先何年も、
辞めることの出来ない負債を抱えていることを知った………。
腹…減った…
いったいいつまで続くんだよ。
この訓練はよ。
金でももらわなきゃ、
やってらんねぇな。
って、頂いておりました。
皆さまの血税。
申し訳ねぇな~。
金もらって、サバゲーだよ。
こんなんで、ホントにお国を守ることが出来るんかねぇ。
「おぃ、食わんのか?
持たんぞ、お前。」
「……っ。」
こいつは、江村士長。
この訓練を終えたら、
陸曹試験を受けてやる~と
上昇志向の強い奴だ。
何故か、俺のことを見込みがあるから、鍛えてやる!
なんて、頼んでもいないのに、
やたら構ってくる。
期待を裏切って悪いが、
俺は、夏のボーナスもらったら、
こんなとこおさらばさ。
それに奴だって、同じ営内だから、営内班長としての責任からだろうしな。
ま、だけど、実際助かってるのは、事実。
俺1人なら、蛇や蛙なんて、
捕まえることも出来ずに、
飢え死に…もとい、訓練脱落していただろう。
そんな頼みの綱の陸士長殿が、あろうことか、
毒蛇に噛まれ、脱落してしまった。
士長が、衛生班に連れて行かれる際、こう言った。
「いいか!訓練最後になると教官が仕掛けてくる!!
その誘惑には、決して負けるなよ!
俺の分も、頑張ってくれ…」
「レンジャー!」
俺は、理解できないまま、返事を返すのが、精一杯だった。
はぁ、はぁ、はぁ。
あれから、何日たっただろうか?
今となっては、
正直、訓練どころか、
何もかも辞めて、実家に帰りたい。
夏ボーナスもらったら、おさらば~
なんて、甘く考えていた俺よ、おさらば~
…
だけど、俺ってヤツは変なところで頑固だ!
飲み水が無くて、泥水飲んだり、
果ては、自分の…まで。
食べ物に至っては、
蛇や蛙どころじゃなく、
食べられるもんなら、木の根っこまで、かじった。
ここまでやっときながら、脱落なんてしてたまるか!!!
…っ、突然、
ぱ~ぱらぱ、ぱらぱら、
ぱららぱぱ~♪
部隊集合のラッパ音が響いた。
皆が一つところに集まるが、
一様に疲れ果てた顔をしている…
皆、空腹で疲労困憊って、感じだ。
「レンジャー!」
『レンジャー!!』
教官の掛け声に、皆が答える。
「皆、良く頑張っているな!
そこで、良いモノを持って来た!
苺のショートケーキに、
ピザ、ポリにアクリアスだ!
数には、限りがある!
欲しいヤツは挙手しろ!」
俺は、真っ先に手を挙げた。
他のレンジャー共は、
悔しそうな顔をしつつも、堪えているのが、わかった。
それから、訓練が終わるまで、
何度か教官から似たような集合が掛けられ、
その度に、俺は、真っ先に手を挙げた続けた。
そのおかげで、訓練終了時は、
バタバタ倒れ、搬送されていく仲間を他所目に、
涼しい顔をして、部隊復帰することが出来た。
と、同時に…
即除隊や夏のボーナスもらって退職どころか、この先何年も、
辞めることの出来ない負債を抱えていることを知った………。