意味がわかると怖い話１９９２ 「コンビニ」

俺は会社帰りにコンビニに寄った。目当ての雑誌が今日発売だからだ。
コンビニにつくや、雑誌を手に取りパラパラと立ち読みをする。
それにしても今日はやけに静かだな。客もいないし店員の姿も見えないぞ。休憩中かね？
しばらく立ち読みをしていると首が痛くなったのでほぐそうと顔を上げた。
すると、俺は外の景色に違和感を覚えた。変なのがいる。
それは全身真っ白な人だった。いや、真っ白なだけなら別におかしくない。
問題はそれが気持ち悪い動きをしていたことだ。手をグルグル回転させて足取りはフラフラしている。
首が左右に激しく動き、時折こちらを見るのがまた怖い。
怖いのだが自分に害があるわけではない。俺は気にせず顔を下げて立ち読みを再開した。
その時、やかましい叫び声が聞こえた。ビックリして思わず外を見ると白い人が叫んでいる。ああ、ヤバイ人なんだなあれ。
俺はそれを見てこの場所にいる気が失せたので帰ることにした。
雑誌を置いて外を見ると白い人はいなくなっていた。今のうちに帰るかな。
あいかわらずどこかで叫んでいるようだが。
「キヒヒヒヒヒ。僕は何だろう？何だろう？」
とか聞こえる。黙れよ。
俺はそう思いながらコンビニを出ようとしたがあることに気付いた。
やばいな、動けない.......