NHKで伝説の山口百恵ラストコンサートが流された。
決してステージ上で涙を流さなかった山口百恵が泣いたのは、このラストコンサートを含めて3度だけ、と言われている。
最初は1977年の日本レコード大賞にて「秋桜」で歌唱賞を受賞した時。念の為に書いておくと最優秀歌唱賞ではない。大賞候補の5人に残ったに過ぎない。なのに何故涙を流したのか?
それは三浦友和がお祝いに駆けつけたから。
うちの家族に限らず「やっぱりな」と呟いてたもんな。
もう一回はアリスと共演したMUSIC FAIRで「ラスト・ソング」を歌った時。
SP放送回ではなく30分のレギュラー回、そして「ラスト・ソング」はシングル化さえされてない曲。
実はちょっと演出っぽい涙ではあるんだけど、「今まで決してステージで涙見せませんでしたが、この曲に出会って(作詞作曲の)谷村新司さんに『泣いてもいいんだよ』と言われて少し考え方が変わりました」と答えてた記憶がある。
皮肉にも「ラスト・ソング」は、恋をすることさえ許されないで歌い続けてきた歌手が、明日式を挙げる、たった一度だけ過ちを犯した男性の前で歌う曲。
結果的に正反対の人生を歩んだ山口百恵が。