女遊びが彼女にバレた。
彼は、先日、彼女以外の女性と遊んでいる所を運悪く見られてしまった。
はっ、マズい、と顔を背けたのだが、時既に遅かった。
のぞみは、立ち尽くしていたまま泣いていた。
たくやは、彼女への罪悪感から、もう二度と女遊びをしないと決めた。
『しくじった。』
とにかく、彼女に謝りに行ったが、許してくれず門前払い。
オレが悪いのは百も承知だが、せめて話くらい聞いてくれてもいいじゃないか。
気を引き締めて、再度彼女の元へ向かうため、電車に乗ることにした。
つくづくオレは情けないな。彼女がいるのに浮気なんかして。
オレは真面目に生きるよ。
俺を許してくれ。また前の仲の良い2人に戻ろう、のぞみ。
駅のホームで電車待ちをしていると
『間もなく快速列車が通過します。ご注意下さい。』
と、アナウンスがあった。
『どん』
え?
オレの体は、快速列車がホームに入る所で線路内へとまっ逆さまに落ちていった。
振り向きざまに見た人物は