【改題】ひとり公論(IT公論)

アラフィフとなりIT土方卒業したのでタイトル変更しました
こちらはどちらかといえば再録中心

栗原剛さん

2014-04-19 19:19:56 | 再録
栗原剛さん
あらゆる穴の中でも、佐藤一斎が重視したのが「口」でした。口は飲食物を入れる穴であると同時に、言語を出す穴でもある。飲食の節制も重要ですが、思想哲学に繋がる点で大事なのはやはり言葉です。言葉は最大限に抑制されるべきで、それを超えてやむを得ずほとばしる、心の底から押し出されてくるものだけが外に向けて発せられるべきであると一斎は言うのです。
現代人はコミュニケーションツールの発達に甘えて安直に言葉を発しがちですが、口の穴から欲が漏れ出るままにしていると、いずれ生気は枯渇してしまいます。その欲を塞ぎ、内に差し返すという工夫があって、初めて生気は蓄えられていくものなのです。