【改題】ひとり公論(IT公論)

アラフィフとなりIT土方卒業したのでタイトル変更しました
こちらはどちらかといえば再録中心

同化から(良いほうへ)目立つ、へ

2016-07-18 20:12:39 | 再録
http://blog.goo.ne.jp/strikegold/e/ab9d7f9e7ab1d6f7b1ee311ba5e4da11
http://blog.goo.ne.jp/strikegold/e/ea9f91688a61fdab73ef1b73c87a93c4
(20140424のメモ)
この業界の常ではありますが、昔からずーっと大手SIerの現場か、あるいは客先に常駐というスタイルで仕事をしているわけです。

なので、働き始めてからずっとアウェイなのです。ということで服装的にもあまりリラックスすることもできず。
結局ほとんどの現場ではスーツスタイルです。その会社の社風的にラフな現場であれば、逆にスーツでは浮くので、ジャケットノータイチノパンとか? そんな感じで。

とにかく若い頃にこころがけていたのは、その現場との「同化」でした。とにかく、目立たないように。
地味な色のスーツ、ネクタイ、靴下、ふつーの髪型、コート。。
とにかく、お客さんに目をつけられないように、ケチをつけられないように。

たとえば技術がないとか仕事内容でケチをつけられるのであればまだしも、「あいつ態度悪い」とかそういう定性的な方面でやり玉に上げられるのだけは避けたい、と。

今思い出しましたが、もうかなり昔の話ですけど、とあるお客さんのところで(やっと)カジュアルフライデーが始まるということで、我々はそこの社員じゃないので最初は遠慮してたんですよね。金曜も平日どおりの服装でいたのですが、ある日、なんと!「キミら、せっかくカジュアルデーがはじまったっていうのにいつもネクタイだよね!」というツッコミが。。

そこの現場のボスから即座にメールがまわってきて、「ここは客先なので、金曜の服装もお客さんの方針にあわせるべきである」みたいな。(アンタも今着てる服スーツでしょってw)

でその次の週から我々常駐パートナー軍団もカジュアルになったのですが、そこで、空気を読まずに「はしゃいで」しまう若い子がいるんですよね(笑)…… あ、カジュアルでいいんだ、ということでホントに休日のプライベートの格好できてしまう。

そしたらまたすぐに、ついこないだまでオマエら金曜にネクタイすんなよみたいなこと言ってた人が、「なんだよアイツの格好は」ですよ。目をつけられて……

「じゃあどうすりゃいいんだよ!」って感じですよね。スーツで文句いわれ、カジュアルでも文句言われ……今考えればその子には罪はないかも(笑)。

私は、それはある種の「トラップ」である(笑)ということは、読んでいました。サラリーマンの男性のカジュアルっていうのは要はゴルフスタイルである、ということは、周りを見渡して知っていましたから(当時)、私自身はそういう服は持っていなかったのですがなるべくそれに似せた格好をしていました。


で、まあ、若い頃は同化しようしようとしていたのですが、その反動?で、プライベートの服装が派手になっていき(笑)。
いろいろな、休日でのストレス発散方法があると思うのです。たとえば運動するとかジムに通うとか食べ歩くとか。

私もそういう趣味もやっていなかったわけではないのですが、とにかく、プライベートでも「同化」するのだけはイヤでした。ゼッタイに。たとえば新宿とか渋谷の繁華街で、まわりと同化しないファッションで歩くのが自分にとってのストレス発散だったのかもしれません。
たとえばユニクロ-GAPのラインのような一般的なラインも回避していましたし、ちょっとグレードが上?というか、ユナイテッドアローズとかビームスとかそういうセレクト系も、結局は「そういう人たち」と同化してしまうので、イヤでした。徹底的に回避していました。
(いわゆる「アキバ系」はいわずもがな)

つまり、回避していたということは研究していたということです。何も予備知識がないと自分が意識していなくともそういうラインに飲み込まれてしまうので。つまり、自然と「そういう感じの服」に手が伸びてしまうのです。流行ってコワいですよね。

大学の頃はとにかくカネがなかったこともあり、そんなにファッションに興味があったわけでもないのですが(もちろん興味がまったくなかったわけでもない)
こういう理由で服装について考えたり、実際アクションを起こしたりするようになったのは、30歳前後だったかもしれない。かなりの遅咲きです。



でまあ、若い頃はとにかく現場では同化に走っていたのですが(若干のストレスを感じつつ)、年を取るとだんだんと変わっていってしまいました(笑)。

変わっていった理由は、すごく大げさにいうと、時代が変わってきた、というか。。
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若い頃はとにかく現場と「同化」するような服装をしようとしてきたのですが、いつの頃からかイヤになったのか、無理がたたったのか反動がきたのかわかりませんが……

なんか変わってしまった(笑)。同化はゼッタイイヤだ!と思うようになり、自然と、服装もなんというか「華美」とまではいかないんですけど……
要はこの連載でずっと書いているとおりで、「オサレ」を目指すようになってきたわけです。「そういう目立ち方」というか。
ヘンに格好で浮いて顰蹙かうのは死ぬほどイヤなのですが、でも「オサレ」には思われたい。すごく。
そういうことを考えるようになりました。

それってなんか逆じゃね? 歳をとるほどに「同化」してくんじゃないの?なんて、今となっては思いますが……


なんで「同化」がイヤになってきたかというと、まぁ自分なりに「このままでいいのだろうか」なんて、考えたと思うのです。いわゆるひとつの「35歳」前後です。35歳というのは我々のひとつのキーワードですからね。

で、いろいろ考えた中で、自分はとにかく「没個性」はイヤだと。自分の信念としてイヤだというのもあるし、このままではどの現場でも雇ってもらえない「ただの人」になってしまうなあ、なんて、ものすごく不安になってきたわけですね。

だって「箸にも棒にもかからない」人材じゃあ、ねえ……? 常に「クビ」の恐怖ととなりあわせですから。


そういう「箸にも棒にもかからない」を回避するためには、アタリマエですがまずは「スキル」なわけでして。
でもその求められるスキルというのは歳を経るにつれ変わっていくんですよね。だから、常にキャッチアップしていかなければならない。

それが、疲れるんです(ぶっちゃけ)。そこに疑問を持たなきゃいけないなー、なんて。

何回も書いてるとおり、自分はスキルがないという自覚はあったので、他のアプローチを考えざるを得なかったわけですが、ひとつ言い訳させてもらうと、スキルは、やればつけられたはずです。そういうチャンスもありました。

でも、これが私の不幸だったと思うのですが、超絶にスキルがある(ニアリイコールで「仕事ができる」)方と何回か仕事したことはありますが、スキルがあることは認めつつも尊敬できる人は皆無だったんですよね。。

まあ、何度も書いているとおり、私の交友関係が狭かったというのもありますし、たまたまだったとは思います。超絶的な方でかつ尊敬できる方はどこかには必ずいたはずなのですが、私の多感な(笑)エンジニアとしてのびしろのあった時期には、出会うことはありませんでした。