「仕事で自己実現」って。。

たとえば、片道１時間の電車通勤をしなければならないのであれば、その時間を読書に充てる、満員電車で不快な思いをしながらも、なんとかして文庫本を広げるようにする、とか。

強制的にやらされていることの中に楽しみというか、自分が求めるルーティンを組み込んでゆくのが王道だよね。


「仕事で自己実現」っていうのもね、一瞬、同じ方向性のような気がしたんだけど。。実はずいぶん違うもの？

「仕事で自己実現」っていう考え方にはオイラはなんとな～く否定的なんだよね。
なぜかというと、今まかり通っているのはそのコトバどおりじゃなくて、本来立ち向かわなければならない仕事に対して逃避的な気がするから。

つまり「サボタージュ」ね。前向きじゃないというか。


「仕事で自己実現」って、あたかも、こちら側が仕事を選択できるような感じなんだけどさ～

だいたいヒラが仕事選べるか？　ふつう。
いや、ひいていえばサラリーマンって仕事選べたっけ？

「職人」だって、相当位が上がらなきゃ仕事は選ばないっしょ。

やりたい仕事をやれるところに転職するっつったってそんなうまくいくか？
最初の数ヶ月だけやらせてもらってあとはそっこー配置換えになったりしねーか？（いや、それがふつうだろうよ。。）

やりたい仕事だけをやる、っていう姿勢も、賛同はしつつ、若干違和感なんだよなあ。それって、組織の中では周りに迷惑かけねーか？


やりたい仕事、の次に、「まあやってもいい仕事」を広くもっといて、それでよしとしとけばいーじゃない。

最近の若いヒトたちは自分のやりたいことだけは明確に持ってんのな。それって上っ面だけなんだけど。。

そしてそれが判を押したように同じ系統だってのがフシギというか笑えるというか。。
うぜーっつーか使いずらいというか。。

オイラのギョーカイであれば「開発」か「コンサル」なんだけどさ、それは。


組織の中で、周りが「やりたくない仕事をメインにやる」っていうのが、これからのウラトレンドになるかもしれないし、そういうヒトには高給が支払われてほしいね。

だって、やりたくない仕事をやるんだから希少価値じゃん。


ハケンとか、ビルメンテナンスとか、清掃とか、アウトソースされてる仕事って結局そういうことでしょ。